経営者たちの書架 第4回 Helpfeel CEO 洛西一周氏が選ぶ一冊『サピエンス全史』
2025年4月23日(水)13時0分 マイナビニュース
高度にインターネットが発達した現代では、知りたい情報をすぐに検索して調べることができる。一方で、本を読むことで得られる想像力やインスピレーションも重要だ。"本でしか得られない情報"もあるだろう。そこで本連載では、経営者たちが愛読する書籍を紹介するとともに、その選書の背景やビジネスへの影響を探る。
第4回は、FAQや社内ナレッジの高度化を支援するエンタープライズサーチ「Helpfeel」や、ドキュメントによるコラボレーションを創出する「Cosense」などを開発し提供するHelpfeel代表取締役 CEOの洛西一周氏に取材した。洛西氏はイスラエルの歴史学者・哲学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏が執筆した『サピエンス全史』(河出書房新社)を選んだ。
歴史の教科書で学ぶ縄文時代よりもさらに前、20万年以上前から東アフリカでホモ・サピエンスは暮らしていたとされる。歴史の授業ではさらりと飛ばしてしまいそうな時代のことだが、実はホモ・サピエンスの繁栄の陰には、ホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人)、ホモ・エレクトス、ホモ・ソロエンシスなど、多くの"人類"の歴史も刻まれている。
なぜ、現代にわれわれホモ・サピエンスだけ残っているのだろうか。『サピエンス全史』では、その秘密が「虚構」にあり、虚構はすなわち「貨幣」「帝国」「宗教」に通ずると述べられている。
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