iPhoneが勝手に話すようになり、操作できなくなりました!? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

2025年4月30日(水)11時15分 マイナビニュース


なにかのきっかけでiPhoneが話すようになり、操作困難な状態になったのですね? ロック画面を表示すると現在時刻が読み上げられる、右下のカメラボタンをタップすると「カメラ」と読み上げられる、という症状に合致すれば、その原因は「VoiceOver(ボイスオーバー)」と考えられます。
VoiceOverは、画面に表示されている要素(アイコンやボタンなど)を読み上げるアクセシビリティ機能のひとつです。ロック解除は画面の下端からバイブレーションが感じられるまで上にドラッグする、アプリの切り替えは4本指で右または左にスワイプする、など特殊なジェスチャーを使用するため、基本的な使いかたを理解しないまま有効にすると操作不能な状態に陥りかねません。
意図せずVoiceOverが有効化されてしまった場合は、「ヘイSiri」でSiriを呼び出し、「VoiceOverをオフにして」と命令しましょう。VoiceOverのスイッチは「設定」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」画面にありますが、操作方法を理解していなければここにたどり着くことは困難なため、Siriに頼むことが近道です。
ヘイSiriを有効にしていない場合には、サイドボタンをトリプルクリック(3回続けてすばやく押す)してアクセシビリティのショートカットを起動しましょう。そこに表示されている「VoiceOver」をタップして選択すると、「選択中のボイスオーバー、ボタン」と読み上げられるので、「VoiceOver」をダブルタップすると、VoiceOverがオフになります。
ところで、意図せずVoiceOverが有効化されてしまった原因は、なにかの偶然でサイドボタンのトリプルクリックと「VoiceOver」のタップが重なってしまったと考えられます。このような事故を防ぐためにも、「設定」→「アクセシビリティ」→「ショートカット」画面で「VoiceOver」のチェックを外しておきましょう。
海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら

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