東大数学の超難問、なぜかブルーアーカイブのファンアートが「最も端的な解説」と話題 描き手は何者?
2025年5月2日(金)10時56分 ITmedia NEWS
話題になっているのはイラストレーターのAzelさんが公開したもの。ブルーアーカイブのキャラクターで、数学が得意という設定を持つ「早瀬ユウカ」のファンアートだ。幼い姿の早瀬ユウカが、小学校のテストで満点を取り、その答案を自慢げに見せている。ところが、その答案は1998年東大後期理系数学第3問を平易に説明したもので、回答文をよく見るとその解き方が平仮名で述べられている。
イラスト自体は2023年に公開されたものだが、同問をテーマにしたゲームを制作していた開発者のナマリカルテさんが25年4月26日に、参考にした“資料”としてXで紹介。ゲームの二次創作イラストが難問の解き方として分かりやすいという意外性もあってXで話題になった──というのが事の次第だ。イラストは5月1日時点で5万6000いいねを、ナマリカルテさんによる紹介は8万9000いいねを集めている。
●イラストレーター、一体何者?
解説部分はイラストと同様、Azelさんが作成した。本人に聞いたところ、Azelさんは学生時代に数学を専攻しており、現在でも趣味で数学オリンピックや東大、京都大学などの入試問題を解いているという。数学に関する同人誌も作っている。
今回の問題は趣味を通して知り、自身も制限時間内には解けなかったとAzelさん。後に友人から、今回の解答でも使った考え方を教えてもらった際「小学生でも分かるかもしれないね」と会話した覚えがあるという。「その時の記憶がうっすら残っていたのが、この絵ができたきっかけかもしれません」(Azelさん)
イラストが予想外の形で注目を浴びたことについては「本当に軽く小ネタを入れた程度の絵として投稿したつもりだったので、投稿時の反応(確か100万インプレッションくらいだったと思います)で十分びっくりしていましたが、今回の再燃はそれどころではなく最初は何が起こったのか理解できていませんでした」
「数学との出会いは、どうしてもとっつきにくい印象になってしまうことが多いので、私の本やイラストなどを通して、少しでも数学を身近に感じてもらえるようになったらうれしいです」(Azelさん)