IIJ×Ditto、インターネット非依存のデータ同期技術「Ditto」の国内展開で協業

2025年5月26日(月)15時32分 マイナビニュース


インターネットイニシアティブ(IIJ)は5月23日、米DittoLive(以下、Ditto)と、インターネット非依存型のデータ同期技術「Ditto」の国内展開に向けた協業に合意したと発表した。IIJは日本国内におけるライセンス販売や導入サポート、マーケティングを担当し、Dittoは技術支援を行うとしている 。
「Ditto」は、Bluetooth、Wi-Fi、LANなどのローカルネットワークを活用し、インターネット接続が困難な環境でも、デバイス間でリアルタイムにデータの同期と分析を可能にする通信技術。
iOS、Android、Windowsなどの主要OSに対応し、端末間で自動的にメッシュネットワークを構築することで、最適な経路でデータを送受信およびデータ同期を行う。インターネット接続が復旧すると、オフライン時の差分も自動でクラウドと同期される仕組みだ。
すでに同技術は、航空機内での客室乗務員向け業務アプリや、レストラン内のオーダー管理やレジ端末など、インターネット接続が制限される環境で利用されており、今後は警察・消防、物流、小売、エンターテインメント分野など、さらなるリアルタイム性と接続性が求められる分野への展開を視野に入れる。
IIJは、国内におけるDittoの提携パートナーとして、製品販売に加えてIIJのネットワークやIoTソリューションと組み合わせた導入支援を行うとともに、技術トレーニングや専門知識の提供も行う方針だ。
同社は、データ活用によって社会課題を解決する「データ駆動社会」の実現を目指しており、これまで光回線やモバイル回線を用いたインターネット接続サービスに加え、LoRaWAN、プライベートLTE、ローカル5G、Wi-Fi HaLowなどの無線技術を展開してきた。今回、インターネットに依存しない「Ditto」技術を取り入れることで、「つながらない」環境下におけるデータ活用の検証と開発を進めていくという。
両社は今後、「Ditto」の提供を通じて、これまで接続が困難であった様々な状況でのデータ活用を推進し、社会課題の解決に向けて連携していく考えだ。

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