価格重視!シンプルなスマホで十分という人に「Moto E5」
2018年8月9日(木)14時30分 しむぐらし by BIGLOBE
2018年6月にモトローラが発売した新型スマホ「Moto E5」。
価格は20,000円未満のエントリーモデルですが、電話やWeb閲覧、カメラ機能など、基本的な使い勝手は満足のいく内容でした。
実際に購入して2週間ほど使用してみた感想も含め、「Moto E5」を紹介します。
シンプルで使い勝手のよいデザインと使いごこち
「Moto E5」の外観は、これまでのスマホのオーソドックスなスタイルを踏襲しています。
サイズも大きすぎず、小さすぎず、男女問わず使いやすいシンプルなデザインになっています。
画面のサイズと解像度は5.7インチ、1440×720ドットのHD+。
ミドルクラスのモデルではフルHDの1920×1080以上(現在のハイビジョン放送の解像度のサイズ)が主流になっているので、数字で比較すると少し小さく感じますが、アプリの使用、動画の再生なども不満を感じることはありませんでした。
底面にはMicroUSB端子のみ(+マイクの穴)が用意されています。
同時発売の「Moto G6」「Moto G6 Plus」はUSBがType-C。USB Type-Cは裏表関係なく挿せるというメリットがあります。
Moto E5があえてMicroUSB端子にしているのは、ユーザーが既存のコードを使いまわすことができたり、安価にコードが購入できるというコスト面での配慮からでしょうか。
左側面はSIMトレイのみになっています。
右側面はボリュームボタンと電源ボタンのシンプルな構成です。
筆者は左利きなのですが、本体を横にして(ボリュームボタンを上にして)カメラ機能を使う場合、ボリュームボタンが押しやすい位置にあり、撮影がしやすいというメリットがありました。
最近のスマホはカメラ機能を利用する場合に、画面にタッチすることでフォーカス機能が動作するため、本体をホールドする手が画面に触れないようにする必要があります。
しかし、Moto E5はとにかくスマホ本体が持ちやすいです。
背面はアウトカメラと、指紋認証ボタンのモトローラのロゴがレイアウトされています。
指紋認証部分のモトローラのロゴは少しへこんでいて、背面にあっても手探りで指紋認証ができ、デザインと機能がうまく融合されています。
本体上面にイヤホンジャックが用意されています。
近年ではイヤホンジャックが無い(USB端子と統合されている)端末が増えてきていますが、充電しながら音楽や映像を観たいという人も多いと思いますので、まだまだ需要が高いのではないでしょうか。
また、上部にあるので、音楽を聴きながら胸ポケットに収納しやすいのもメリットの一つです。
購入時の付属品
付属品は充電器、充電用USBケーブル、イヤホン、SIMカード取り出し用ピンと、一般的な付属品です。
イヤホンは装着したまま通話出来るようにマイクと通話ボタンが用意されています。
トレンドのデュアルSIMデュアルスタンバイに対応
「Moto E5」は現在のスマホのトレンドになっているDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)にも対応しています。
このDSDSとは二つのSIMを同時に利用できる機能で、それぞれのSIMの電話番号で同時に待ち受けが可能です。
microSDカードのスロットが別に分けられているので、保存容量をmicroSDカードで増やしつつ、SIMカードを2枚利用することができます。
実際に2週間使用して分かった「Moto E5」の便利な機能
実際に「Moto E5」を2週間ほど使用してみて感じた便利な機能をまとめてみました。
- マニュアル操作も可能な使いやすいカメラ機能
- 基本的なアプリ構成とちょっとした機能が便利なMOTOアクション
- イヤホン装着でFMラジオが手軽に聴ける
それぞれどのように便利なのかを紹介していきましょう。
さっと撮影するには十分な1300万画素搭載のアウトカメラ
「Moto E5」はアウトカメラに1300万画素、インカメラに500万画素のカメラ機能が搭載されています。
どちらもLEDフラッシュを搭載していますので、暗い場所でのスナップ撮影に便利です。
また、動画撮影、パノラマ撮影、スローモーション動画撮影機能、インカメラにはフェイスビューティー機能が搭載されています。
画面をピンチアウト(2本の指を画面上で広げる)でズームイン、ピンチイン(2本の指を画面上で狭める)でズームアウトでき、画面を長押しすると、フォーカスと明るさの調整が可能です。
パノラマ写真撮影、スローモーション動画の撮影機能も用意されています。
マニュアル操作ではフォーカス、ホワイトバランス、シャッタースピード、ISO感度、明るさなどを手動で調整が可能です。
インカメラにはフェイスビューティー機能も搭載されています。
撮影する人の顔を自動認識して、肌身がツルっとした質感になります。もちろん手動での操作も可能です。
ちょっとしたことが便利になる「MOTOアクション」
「Moto E5」は、必要と思われるアプリに絞られてインストールされてるのが魅力です。
そんなアプリの中でも、モトローラスマホに搭載されているアプリ「MOTOアクション」は使いこなしたいアプリです。
使用した中で最も便利だと感じたのが「下向きで無音化」。自宅でも仕事の電話を受けることが多いのですが、家族での食事の時間などは下向きに置くだけで、無音化できて便利でした。
「MOTOアクション」はメイン画面の中央にレイアウトされています。「持ち上げて着信音停止」「下向きで無音化」の機能は家族と過ごしている時などに便利です。
アナログFMラジオが手軽に聴ける
意外と便利だと感じたのが「FMラジオ」機能です。
アンテナとして利用するイヤホンを接続する必要がありますが、深夜ラジオをよく聴く人には便利です。(個人的にはAMラジオにも対応して欲しいところですが。)
ラジオの受信は純正のイヤホンでなくても利用が可能。また音はイヤホンだけではなく、スピーカーからも聴くことができます。
シンプルな構成で基本的なことはOK
20,000円未満という手軽な価格とシンプルながら使い勝手の良いデザインと機能を兼ね備えたMoto E5。
「スマホは基本的なことができればいい」という方には非常に魅力的です。
一つデメリットを挙げるとすれば、やはり3Dなどを利用するゲームアプリをするときの遅さです。
実際にいくつかのゲームを試してみましたが、ゲーム自体の動作だけではなく、読み込み時間の長さにも不満を感じました。
スマホの能力を計測する際に使用する定番アプリ「AnTuTuベンチマークソフト」を使って処理速度を測ってみました。
エントリーモデルとミドルモデルの一般的数値の間くらいの数値になっているようですね。
総合的にみると「自分の両親にスマホをプレゼントしたい」または「子供用スマホがほしい」という場合にオススメしたいスマホです。
格安SIMとの組み合わせによって、月々の支払いも負担になりませんし、機能面でもシンプルに使えます。
仕事用にもう1台必要という場合にもオススメですね。
私事ですが、今回使用した「Moto E5」は、今年70歳になる母親に譲る予定になっています。
価格も使い勝手も手軽なものを!という人は「Moto E5」を候補として検討してみてはいかがでしょうか。