ドコモの料金見直しで年間14万円を節約した話:あえて店舗で手続きした理由とは?

2025年5月12日(月)10時52分 ITmedia Mobile

プラン変更を選択すると、選べる枠は2つのみだったが、繁忙期である3月の日曜日に枠があってほっとした

 本誌の読者は自分に最適なスマホの料金プランを選んでいる人が多いと思いますが、家族や親戚はどうでしょうか? 筆者は先日、妻の実家のスマホ料金を見直す機会がありました。リテラシーがそこまで高いとはいえない人達のプラン変更をどう行ったのかまとめたので、ぜひ参考にしていただければ幸いです(料金は全て税込み)。
●プラン変更前の契約内容と月々支払額
 今回は妻の実家の3人分(義父、義母、妻)の料金を見直しました。
 プラン変更する前、義父と義母はギガライト、妻はギガホ プレミアで、ドコモ光とのセット割、dカードお支払割、みんなドコモ割を適用していました。3人ともに時間無制限のかけ放題オプションと端末の補償オプションに加入しており、何ともぜいたくな契約内容です。
 ただ、実際にはそれほど利用が多いわけではありません。義父はほとんどスマホを使わないうえにWi-Fi環境下で過ごす時間が長く、データ使用量はごくわずかです。一方、義母は本来はもっと使いたいのに、使用量が1GBを超えて料金が上がらないように我慢している状態でした。プラン変更でもう少しデータを使えるようにした方がよさそうです。
 妻はこれまで義母名義の回線を利用していましたが、結婚を機に自分名義に変更することにしました。先日iPhone 15に機種変更したので、5Gも使えるようにします。データ使用量は毎月25GB前後だったので、ahamoへの変更がよさそうです。
 また、3人ともに通話が多いわけではないため、かけ放題オプションは元を取れていない状態でした。
●店舗で手続きすることにした理由
 プラン変更やオプションの解約はマイページ「My docomo」からできますが、今回の各種手続きはドコモショップで行うことにしました。やることが多いため本人にやってもらうのは難しく、また筆者が代理で手続きするのもプライバシーの問題から少々難しいと感じたためです。店舗で手続きすると手数料がかかるものの、月額料金を大きく節約できることと、長年の懸案事項が一気に片付くことからそちらの方がお得と判断しました。
 ただし、店舗でショップスタッフにヒアリングしてもらい、その場で変更内容を都度判断していては日が暮れてしまいます。また、会話中の不要なオプション提案を排除する意味でも、事前に変更内容を固めておくことにしました。
 私と妻を中心に義父と義母の要望を事前にヒアリングし、変更内容をまとめた紙を来店時に持参することにします。当日は「この紙の通りに変更したい」というだけです。ヒアリングの結果、義父はirumoの0.5GBプラン、義母は3GBプラン、妻はahamoに変更することになりました。
 ちなみに、ヒアリングで問題になったのが「ドコモメール」です。irumoとahamoはドコモメールが料金に含まれておらず、継続して使う場合は月額330円の「ドコモメール持ち運び」を契約しなければなりません。義父も義母もメールでのやりとりはないものの、各種サービスのログインIDや登録アドレスとしてドコモメールアドレスを使っていました。義母は事前に登録しているサービスを洗い出し、登録アドレスをGmailに変更できましたが、義父は難しそうだったため、irumoでも持ち運びサービスを利用することにしました。
 準備ができたので、事前にドコモショップの来店予約をします。プラン変更を選択すると選択できる枠は2つになって驚きましたが、繁忙期である3月の日曜日にプラン変更の枠があってほっとしました。
●事前準備のおかげでショップでは「待つだけ」に
 予約日時の10時に義母、妻、筆者の3人でドコモショップに向かいます。3回線とも義母名義での契約だったため、義父は来店不要と判断しました。
 ただ、ここで想定外のハプニングが起きます。スタッフが実際に契約内容を確認すると、義父が使っている回線は義父本人の名義だったのです。代理人が手続きする場合は委任状が必要と記憶していた筆者は、「後日また出直しか…」と落胆しましたが、電話で本人確認がとれればよいとのこと。何とか手続きを続行できました。
 事前に用意していた紙のおかげで、私達3人は店舗ではほとんどすることがありません。入店時にスタッフから「今日は枠が1時間しかないため、できるところまでやりますが、できなかった分は自分でマイページから手続きしてほしい」と言われたものの、こちらでやれることはなく、1時間で間に合うかどうかはスタッフの処理速度次第です。準備した紙のおかげで気楽に待つことができました。
 結局、スタッフが急いでくれた上に、当日は土砂降りで待ちの客もいなかったことから、1時間を少し超えたくらいで全ての手続きが完了しました。2〜3時間はかかると覚悟していたので、思いのほかすぐに終わった印象です。
●実際いくら節約できた?
 今回のプラン変更で、3人合計で月額1万2364円の節約に成功しました。年換算すると14万8000円以上なので非常に大きな金額です。妻は5Gが使えるようになり、海外に行く際も追加料金なしでデータ通信ができます。義母も今後はデータ使用量を気にすることなく使えます。
 筆者も久しぶりにドコモショップで手続きをし、「ドコモは5Gプランに変更すれば、古いSIMでもSIM交換なしで5Gが使えるんだ」とか「電話で本人確認が取れれば代理人が手続きできるんだ」など、いろいろ勉強になりました。
 何より、忙しい3月にものすごいスピードで手続きしてくださったドコモショップのスタッフに感謝です。ちなみに、店舗では有料オプションへの勧誘やSDメモリカードなどの物品購入を勧めてくる、といったことは一切ありませんでした。急いでいたからかもしれませんが、気持ちのよい接客で感心しました。
●店舗でのプラン変更は手数料がかかる
 今回はプラン見直しで年間14万円以上の節約に成功しましたが、読者が手続きする際にはいくつか注意点があります。1つ目はプラン変更にかかる事務手数料です。
 ギガライト、ギガホやeximoからirumoにプラン変更する際、マイページなら手数料は無料ですが、店舗では税込み3850円の事務手数料がかかります。今回はあえて店舗を選びましたが、基本的にはマイページで手続きしましょう。
 ちなみに、ahamoにプラン変更する場合も、Webなら無料です。店舗で変更したい場合も、スタッフが手続きしてくれるのではなく、3300円の手数料を払うと自身でWeb上で手続きするのをサポートしてくれる、という仕組みになっています。今回は時間が限られていたことや名義変更を伴う変更だったことからスタッフが好意で手続きをしてくれましたが、本来は店舗でも自分で作業が必要な点に注意が必要です。
●プラン変更タイミングにも注意
 もう1つはプラン変更タイミングです。ギガライト、ギガホやeximoからirumo/ahamoに月途中にプラン変更する場合、プランはすぐにirumo/ahamoに変わるものの、変更月の料金は変更前のプランの料金が請求されます。
 今回、妻は3月2日にギガホ プレミアからahamoにプラン変更しました。この場合、データ容量などはすぐにahamoに変わりますが、料金はギガホのままです。3月はギガホ プレミアの料金(各種割引適用で月額4818円)がかかるのに、データ容量はahamoの月30GBしか使えなくなるため、厳密には月末にプラン変更した方がお得でした。今回は少々の損があっても一気に片付けたいと思い、このタイミングで強行しましたが、本来は変更タイミングも考慮する必要があります。
 以上、ドコモの契約内容を見直して料金を節約できた話でした。今回は妻の家族のスマホ料金を見直しましたが、実は筆者の両親も見直しが必要です。ここ数年、手続きしなくてはとずっと思い続けていますが、なかなかタイミングがなく、先延ばしになっています。
 読者の皆さんもご自身のプランだけでなく、家族や親戚のプラン変更もお手伝いしてみてはいかがでしょうか。その際には、今回の筆者の一連の流れが参考になれば幸いです。
著者プロフィール
シムラボ
 「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。
・Twitter(現X):@simlabo_jp
・サイト:https://www.simlabo.jp/

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