松木玖生の移籍金6.8億円に海外「巨額ではない」大橋祐紀の移籍問題も斬る

FOOTBALL TRIBE2024年7月27日(土)9時56分
松木玖生 写真:Getty Images

 パリ五輪のU23日本代表FW平河悠(町田ゼルビア)、日本代表DF毎熊晟矢(セレッソ大阪)、FW大橋祐紀(サンフレッチェ広島)など、この夏も日本人選手の海外移籍が相次ぐ中、移籍金を巡る議論が活発化しているJリーグ。日本代表OBの内田篤人氏が格安移籍に否定的な見解を示す中、FC東京からサウサンプトンへ完全移籍し、サウサンプトンからトルコ1部ギョズテペSKへ期限付き移籍するMF松木玖生を例に、海外メディアがJリーグクラブの交渉やJリーグの姿勢を批判した。


 ブラジルメディア『JPガイド』は今月26日、欧州挑戦を果たしたJリーガーの移籍金を特集。松木の移籍金が400万ユーロ(約6億8000万円)である可能性を伝えた上で、「松木の移籍金額に日本人は巨額だと感じるかもしれないが、決してそうではない」と指摘。大橋の海外移籍報道にも触れた上で、以下のようにJリーグの問題点を説明している。


 「国際市場におけるバカげた金額での売買によって、Jリーグは欧州から悪用されるために存在するリーグになっている。欧州クラブはJリーグを有望株の安価な育成の場として利用し、良い選手を格安で手に入れる。Jリーグは資金に恵まれない。大物選手を次々と獲得するサウジアラビアのマーケットと競争するチャンスが減る。Jリーグの選手評価における様々な“悪意”にくわえて、契約内容やJリーガーの欧州志向にも問題がある」


 その上で、『JPガイド』は「Jリーグはクラブと選手の間で交わされる契約、欧州クラブとの交渉方法まで、あらゆることを見直す必要がある。Jリーグは選手側の意向を気にすることなく、クラブがそれぞれの組織にとって公平なものを得られるようにすべきだ」と提言。海外移籍交渉でJリーグクラブに強気な姿勢を求めた。


 Jリーガーの海外挑戦における移籍金を巡っては、内田氏がインターネット動画配信サービス『DAZN』で先月27日放送開始の「内田篤人のフットボール・タイム」に出演した際に言及。Jリーグの会議で移籍金の低さが議題に挙がっていることを明かした上で、以下のように自身の見解を述べている。


 「移籍金ゼロで退団するのを悪とは思わないけど、ファン・サポーターも移籍金についてこれだけ理解している。オープンになっているわけだし、クラブのために何かを残すならば、プロの世界なのでお金(移籍金)もある程度残すことも必要。移籍金を残せば、復帰しやすい。別れ方は大事。恋愛と一緒」


 大橋は広島との契約を2年半残しているが、イングランド2部ブラックバーン・ローヴァーズFC移籍が決定的に。現地メディア『フットボール・リーグ・ワールド』が、同選手の移籍金を「6桁(100万ポンド:約2億円未満)」と報じただけに、日本のサッカーファンからは「移籍金が低すぎる」といった声が挙がっている。

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