ロッテ小島和哉の開幕投手指名は当然の成り行き 佐々木朗希が”信頼”を勝ち取るには?

2024年1月1日(月)8時0分 ココカラネクスト

佐々木のポテンシャルは誰もが認めるところ。1年を通して戦える身体作りが来季のテーマだ(C)Getty Images

 ロッテの吉井理人監督が来季の開幕投手に今季10勝を挙げた左腕の小島和哉を指名した。春季キャンプなどで問題がなければ、このまま起用していく方針で、2年連続で務めることになる。発表した場所が異例だった。何と中山競馬場(千葉)だ。23日に行われた「有馬記念前夜祭スペシャルトークショー」にゲストとして登場し、観客からの「来季の開幕投手は?」とのストレートな質問に気っぷよく応じた。

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 吉井監督は競走馬の馬主としても知られ、競馬への造詣も深い。試合前には選手と冗談交じりで会話をするなど気さくな性格だが、競馬場では妙にテンションが高く、思わぬリップサービスに至ってしまったようだ。

 来季の開幕投手は「令和の怪物」と称された佐々木朗希が務めるのでは、との観測が持ち上がっていただけにこの人選は意外と思うプロ野球ファンも多いかもしれない。ただ、今季の貢献度をみると先発投手陣では小島が断トツだった。

 1年目の2019年から開幕ローテーション入り。昨季は勝ち運がなくわずか3勝だけだったが、先発として24試合に登板。今季もリーグ最多の25試合に先発登板し、10勝6敗、防御率3.47をマーク。リーグ2位がかかったレギュラーシーズン最終戦の楽天戦でも先発を務め、7回無失点の好投で勝利に導いた。3年連続で規定投球回に到達し、先発投手の責務を果たした。

 一方の佐々木はシーズン序盤に好投を重ね、初の投手タイトル獲得が期待されたが、右手のまめや、脇腹の肉離れで複数にわたって戦列を離脱。中6日が定番の先発ローテーションを守ることができず、大事なシーズン終盤も戦力として加わることができなかった。今季は先発15試合に7勝どまりで、規定投球回にも届かなかった。

 大事なクライマックスシリーズについてもファーストシリーズ第2戦に先発したが、実戦から1か月近く遠ざかっており、3回までしか投げられず、オリックスとのファイナルシリーズではブルペン待機を命じられるも出番がなかった。

 佐々木が開幕投手になれば、話題性は十分だが、論功行賞で小島が大役を任されるのは当然の成り行き。その意味で吉井監督が年末のこの時期に開幕投手についてサプライズ発表するのは信頼と期待の表れでもある。

 佐々木も最速165キロの剛速球があり、資質は申し分ない。あとは桁外れの自身の「出力」に耐えうる肉体をつくることが肝心。来季はプロ5年目。「ガラスのエース」と呼ばれぬように精進するしかない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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