近江が2試合連続でPK戦を制す…明秀日立は3回戦敗退、“夏冬連覇”の夢が潰える

2024年1月2日(火)13時54分 サッカーキング

近江(水色)が準々決勝進出 [写真]=金田慎平

写真を拡大

 第102回全国高校サッカー選手権大会・2回戦が31日に行われ、明秀日立(茨城)と近江(滋賀)が対戦した。

 令和5年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)・サッカー競技の王者として、4大会ぶり5回目の選手権に臨んでいる明秀日立。ここまで1回戦では徳島市立(徳島)を2−0で破っており、2回戦の東海大仰星(大阪)戦では1−1で突入したPK戦を6−5で制した。一方、2大会連続で選手権に参戦している近江は、初陣となった2回戦で日大藤沢(神奈川)と対戦し、1−1で突入したPK戦を4−3で勝利した。前回大会では2回戦で昌平(埼玉)相手に1−3で敗れていたため、今大会では既に昨年の成績を超えている。

 試合は立ち上がりこそ近江が前に出る場面が目立ったが、時間の経過とともに明秀日立が主導権を握る。22分、大原大和の縦パスを起点に明秀日立の攻撃陣が連動。熊﨑瑛太が下がってパスを引き出し、石橋鞘を経由してボールを受けた吉田裕哉はペナルティエリアに侵入できなかったものの、ボールをキープして一旦後ろに下げる。待っていた石橋が右足を振り抜くと、強烈な一撃はクロスバーを叩いてゴールに吸い込まれる。石橋の今大会2点目で、明秀日立が先手を取って前半を終えた。

 後半に入ると立ち上がりから近江がギアを上げ、ゴールに迫る場面を作っていく。47分には敵陣左サイドでクリアボールを拾った西飛勇吾が縦のスペースへ流し入れると、ボールを受けた山門立侑は縦への突破から折り返しを狙う。これが相手のハンドを誘発し、近江にPKが与えられた。PKを獲得した山門自身がキッカーを務め、GKの逆を突く一撃をゴール右下へ流し込む。山門の2試合連続ゴールで、近衛が試合を振り出しに戻した。

 その後は両チーム悪くないシーンを作りながらも、明秀日立のGK重松陽、近江のGK山崎晃輝がそれぞれ好セーブを見せ、これ以上の得点は生まれない。1−1で前後半の80分間+アディショナルタイムが終了し、試合の決着はPK戦に委ねられた。

 PK戦では、先攻の明秀日立、後攻の近江ともに2人目まで成功。明秀日立の3人目のキッカーを務めた石橋鞘はゴール左下を狙ったが、シュートはGK山崎晃輝に弾き出される。その後、近江の3人目の川上隼輔が成功させると、明秀日立の4人目長谷川幸蔵のキックもGK山崎晃輝にストップされた。決めれば近江の勝利が決まる4人目、山門立侑がしっかりとゴール左下に沈め、PK戦は終了。4人全員が成功させた近江が勝利した。

 勝利した近江は4日、『浦和駒場スタジアム』にて開催される準々決勝で、神村学園(鹿児島)と神戸弘陵学園(兵庫)の勝者と対戦する。

【スコア】
明秀日立 1−1(PK戦:2−4) 近江

【得点者】
1−0 22分 石橋鞘(明秀日立)
1−1 48分 山門立侑(PK/近江)

サッカーキング

「日立」をもっと詳しく

「日立」のニュース

「日立」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ