千代、平峰が参戦へ。スーパーGTニッサン/ニスモ、2020年GT500クラスのラインアップを発表

2020年1月10日(金)11時51分 AUTOSPORT web

 1月10日、東京オートサロン2020が行われている千葉県の幕張メッセで、日産自動車/ニスモが記者会見を行い、2020年のスーパーGT GT500クラスのチーム体制とドライバーラインアップについて発表を行った。2020年は新しいクラス1規定に準拠した4台の新型ニッサンGT-RニスモGT500で覇権奪還に挑む。


 2019年は3度ポールポジションを獲得し、チャンピオン争いにMOTUL AUTECH GT-Rが残ったものの、シーズンを通じて優勝はCRAFTSPORTS MOTUL GT-RのSUGOでの1勝のみと、苦しいシーズンとなったニッサン/ニスモ勢。2020年はクラス1規定に則って開発された新型ニッサンGT-RニスモGT500を4台投入し、速さを増すライバルたちに立ち向かうことになる。


 そんな4台を走らせるのは、2019年同様NDDP RACING with B-MAX、TEAM IMPUL、NISMO、KONDO RACINGの4チームと2019年からチームのラインアップは変わらない。車名については、マレリの経営統合で変更があると思われていたカルソニックIMPUL GT-Rだが、2020年もその車名が継続されることになった。


 気になるドライバーラインアップについては、エースカーであるMOTUL AUTECH GT-Rは松田次生とロニー・クインタレッリのコンビが継続することになった。タイヤもミシュランで変わらず。不動の体制でタイトル獲得を狙う。


一方、同じミシュランを履くNDDP RACING with B-MAXは、ニッサン/ニスモ陣営の信頼を得た平手晃平のパートナーとして、2019年はインターコンチネンタルGTチャレンジに挑戦していた千代勝正が2年ぶりにGT500に復帰することに。平手と千代、甘いマスクで女性にも大人気が予想される新コンビは話題性も多く、速さとともにファンを魅了したいところだ。


 そしてカルソニックIMPUL GT-Rには、佐々木大樹のパートナーとして、2019年までGT300クラスで速さをみせていた平峰一貴が加わることになった。平峰は初めてのGT500クラス参戦となるが、名門チーム、インパルからの参戦だけにプレッシャーもかかるところだろう。こちらはブリヂストンを継続して装着する。


 NISMO同様、昨年と同じドライバーラインアップとなったのはKONDO RACINGだ。高星明誠とヤン・マーデンボローのコンビを継続し、ヨコハマタイヤを履く。速さをもつ若いふたりのコンビだけに、2020年こそトップグループでの争いを見たいところだ。


 この日、例年よりも早い東京オートサロンでチーム体制発表に踏み切ったニスモの片桐隆夫社長は、記者会見のなかで復帰することになった千代について「インターコンチネンタルGTチャレンジでさらに成長して帰ってきてくれた」と語り、新たに起用した平峯については「昨年はGT300クラスで最終戦までチャンピオン争いに加わった。チームメイトの佐々木大樹とドライビングスタイルが似ている」として、2020年のGT500のラインアップに加えた理由を語った。


 ドライバーラインアップに大きな変更のなかったニッサン陣営だが、片桐社長は「そもそもこれまでのニッサン陣営のドライバーラインアップは層が厚く、個々の能力も非常に優秀。我々がやるべきはハード面、新モデルのマシンの競争力の最大化。そしてチーム力や戦略面といったソフト面のさらなる進化を計ること」と、その理由を壇上で述べた。


 多くのファンが期待するニッサンGT-RニスモGT500の勝利とチャンピオン獲得。その思いに応えるのが2020年の重要なミッションとなるだろう。


●ニッサン/ニスモ 2020年スーパーGT GT500クラス
参戦チーム/ドライバーラインアップ







































NoTeamDriverCar NameTyre
3NDDP RACING with B-MAX平手晃平/千代勝正CRAFTSPORTS MOTUL GT-RMI
12TEAM IMPUL佐々木大樹/平峰一貴カルソニックIMPUL GT-RBS
23NISMO松田次生/ロニー・クインタレッリMOTUL AUTECH GT-RMI
24KONDO RACING高星明誠/ヤン・マーデンボローリアライズコーポレーション ADVAN GT-RYH


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