南アフリカ・ケープタウンの新サーキット建設案は市街地コース。一方キャラミもアップグレード作業が可能に
2025年1月10日(金)11時55分 AUTOSPORT web

現在南アフリカは、ルワンダがF1レース開催を目的とした完全に新しいサーキットの建設計画を進める前にグランプリ開催地を確保すべく、時間との戦いを繰り広げている。
ルワンダの計画は、先月キガリで行われたFIA表彰式で正式に発表されたが、プロジェクトへの資金調達はまだ明らかになっておらず、提案されているサーキットが建設される地域も決まっていない。
こうしたすべてのことは、ルワンダが2028年シーズンの最終段階までにグランプリを開催できる可能性は低く、南アフリカがルワンダに先んじてF1カレンダーの枠を獲得する余地が多少あることを意味している。長年にわたり、キャラミはF1が南アフリカに戻るにあたっての唯一の実行可能な選択肢と考えられていた。また、南アフリカ政府がサーキットの所有者と交渉するやり方が最近変わったことで、必要とされているコースのアップグレードを今後12カ月以内に完了する道が開かれた。
政府はF1を同国に復活させる決意を示し、12月にスポーツ・芸術・文化省が指導する新たなグループの結成を決めた。南アフリカの新しい入札運営委員会は、グランプリ開催の入札をすべて分析し、最も有望な入札を選ぶ任務を負っている。また、同じく新設された『ケープタウン・グランプリSA』が、現在同委員会に入札書を提出する準備を進めている。
当初、この会社はケープタウン郊外での新サーキット設計と建設を計画に含めていたが、それではキャラミの入札に比べて不利になることに気づいたので、正式な提案ではグリーンポイント地域のDHLスタジアム周辺に設計される、非常に長いストリートサーキットでグランプリを開催することにした。もちろん、キャラミではまだ重要なアップグレード作業がいくつか必要だが、2026年シーズン後半にはグランプリを開催できるようになる可能性がある。11月中旬は南半球では春の中ごろなので、レース開催に理想的な時期だ。また、ケープタウンでは同時に準備を整えるために、現在ストリートサーキットを計画しており、正式な計画が今月末までに委員会に提出される予定だ。
彼ら自身の声明によれば、新たな入札は「F1のスリルと、ケープタウンの象徴的な都市および自然の景観を融合させ、世界クラスのイベントを実現することを目指している。大西洋沿岸のドラマチックな景色を背にしたアフリカのリビエラとして知られるこの場所は、ロベン島(ユネスコ世界遺産)、テーブルマウンテン(新・世界七不思議のひとつ)、年間最大2500万人の観光客が訪れるV&Aウォーターフロントなど、世界的に有名な観光地の全景を誇っている」ということだ。
グランプリのサポート体制の点では、サーキットの近くに国際空港と大都市があるため、この入札はキャラミの入札よりもはるかに魅力的だ。一方、キャラミはヨハネスブルグから車で30分ほど離れており、グランプリの需要に応えるホテルやレストランが不足しているうえに、世界で最も危険な都市のひとつであるという不利な点もある。一方、ケープタウンは、地元の人々にとっても観光客にとっても極めて安全だ。
投稿 南アフリカ・ケープタウンの新サーキット建設案は市街地コース。一方キャラミもアップグレード作業が可能には autosport webに最初に表示されました。