インディカー参戦中のハータ、F1でのキャリアを積極的に求めることはせず。スーパーライセンスをめぐる議論にも辟易
2025年1月17日(金)18時0分 AUTOSPORT web

インディカーのスターであるコルトン・ハータは、2026年初めにGMが支援するキャデラックがF1世界選手権に参戦する際に、同チームがアメリカ人ドライバーのために確保していると思われるシートの最有力候補と広く考えられている。しかしハータは、グランプリレースでのキャリアを積極的に追求していないことを認めた。
ハータの名前は何年も前からF1の有力候補として挙げられてきた。最初はアルファタウリ(現RB)が彼にシートを与えることに関心を示した。このアパレル会社は当時アメリカ市場への進出を試みていたものの、大規模な破綻を迎えた。
その次はアルピーヌだった。アルピーヌはルノー・グループが1970年代から1980年代初頭に低コストで高性能なロードカーの代名詞だったブランドを復活させようとしていたなか、やはりアメリカをターゲットとしていた。どちらの場合も、ハータがスーパーライセンスを取得するのに十分なポイントを持っていなかったため、交渉は中止を余儀なくされた。そのため、FIAがポイントを付与するために使用した基準について白熱した議論が巻き起こった。
ハータは、この一連の展開に苛立っているようで、「この話に引きずり回されてもう5年くらい経つように感じる」と認めた。
「しばらくの間、僕の目の前にニンジンがぶらさがっているが、その状態にうんざりしている。現時点ではただドライブしたいし、今年はインディカーに集中してチャンピオンシップを勝ち取ることに注力したい。もしそこから何かが起きたら、それについて考えなければならないだろう」
キャデラックF1プロジェクトと彼の名前は広く結び付けられているが、ハータは次のように断言した。
「まだ確実なことではない。僕の友人や家族は全員アメリカにいるが、僕がどこに行くことになっているか知っている人は誰もいない。だから、もしその決断をしなくてはならないとしたら、大きな決断になるだろう」
ハータは2021年から2023年にかけてインディカーで結果を出せなかったため、スーパーライセンスの取得に必要な40ポイントには程遠い状態だったが、昨年のチャンピオンシップで2位を獲得して大きく前進し、今ではポイント数がその目標にかなり迫っている。つまり、今年を4位で終えるか、あるいは5位で終えてF1のFP1セッションを1回追加すれば、その魔法の数字に到達することになる。
しかし驚いたことに、ハータは自分に何が求められているのかさえ知らなかったと認めた。
「答えとしては、僕はスーパーライセンスを取得するためにどのような計算をするのかさえ知らなかったということだ」
結論として、F1への移籍にはあまり乗り気ではないように見えるハータは、次のように語った。
「もしそうなるなら、そうなるだろう。素晴らしいことだ。そして、まだ自分が求められているのなら、決断を下すことになるだろう。それが実現しなければ、僕はインディカーでレースを続ける。僕はどちらでも大丈夫だ」
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