鈴木竜生、熟考の末レース活動にひと区切り。「またサーキットで会えることを願っている」/Moto3
2025年2月10日(月)17時39分 AUTOSPORT web

2月8日、ロードレース世界選手権のMoto3クラスに参戦している鈴木竜生が、自身のSNSおよびYoutubeチャンネルにて、レース活動をひと区切りさせることを発表した。
鈴木は、2015年にMoto3クラスデビューを果たした千葉県出身の日本人ライダーだ。2017年にSIC58 Squadra Corseに移籍後、2019年の第4戦スペインGPで初の2位表彰台を獲得。その後、第13戦サンマリノGPでポールポジションを獲得して悲願のクラス初優勝を達成した。2020年も第3戦アンダルシアGPで2勝目を挙げて活躍し、2021年までの5年間を同チームより戦った。
2022年はジャウマ・マシアとともにLeopard Racingに加入。第8戦イタリアGPと第9戦カタルーニャGPの2戦連続で表彰台に上がり、母国の日本GPではポールポジションも獲得し、ランキング7位を獲得した。
翌2023年も引き続き参戦し第2戦アルゼンチンGPでは、キャリア3勝目となる優勝を果たした。だが、第6戦イタリアGPの決勝で転倒を喫した際に左手と左足を骨折し、第7戦ドイツGPと第8戦オランダGPを欠場を余儀なくされた。その後、復帰を果たすもリタイアなどが相次ぎ、さらにはシーズン途中でシートを喪失することとなり、厳しいシーズンとなった。
そして、2024年はLiqui Moly Husqvarna Intact GPに移籍し、無事にシートを確保。1年間をコリン・ベイヤーとともに戦い、表彰台には繋げられなかったものの、91ポイントを獲得しランキング14位で終えていた。2025年における暫定エントリーリストでは、鈴木が同チームから参戦するとされていた。
しかし、開幕を前に自身のSNSおよびYoutubeチャンネルを更新。鈴木は「皆様にご報告があります。僕は今年で約20年間のキャリアに幕を閉じようと思います」と動画冒頭に語っている。オフシーズン中および長い期間をかけて悩み抜いた上で、鈴木はレース活動にひと区切りつけるというひとつの決断を下したようだ。
また、動画内では「今年からバイクに乗ることはありませんが、近い将来またサーキットで皆さんにお会いできることを願って、またここから人生における第2のステップを踏んで、自分の将来に向けて進んでいこうと思います」とコメント。
さらに動画の詳細部分には英語で“See you soon”の文字もある。そのため、レース活動はひと区切りとなるが、また来年もしくは数年のうちに、違った形で鈴木が活躍する姿を見ることができるかもしれない。彼のロードレース世界選手権における走りは見納めとなってしまったが、いつか彼がまたサーキットでファンの前で活躍してくれることを願い、その瞬間を待ち望むことにしよう。
https://t.co/wfGxTy0kxPvia @YouTubepic.twitter.com/B8OU1gNj4J
— Tatsuki/Suzuki24 (@TatsukiSuzuki24) February 8, 2025
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