ドルトムントの勢いは止まらない！ アデイェミ弾でチェルシー撃破、2023年全勝を継続
2023年2月16日（木）6時56分 サッカーキング
アデイェミが高速ドリブルから先制弾 [写真]＝Getty Images
2023年に入ってから公式戦6戦全勝と絶好調のドルトムントが、2020−21シーズンのCL王者であるチェルシーと対戦する。ドルトムントはグループGをマンチェスター・C（イングランド）に次ぐ2位で通過。第5節までにグループ通過を決めると、最終的には2勝3分1敗という成績でグループステージを終えていた。一方、チェルシーはミラン（イタリア）と同居したグループEを首位で突破した。第1節のディナモ・ザグレブ（クロアチア）戦を0−1で落とすと、続く第2節のザルツブルク（オーストリア）戦は1−1のドローで終了。窮地に立たされたが、ミランとの“連戦”を含む残りの4戦を全勝で駆け抜け、気が付けばグループAを首位で終えていた。
ドルトムントはニコ・シュロッターベック、ジュード・ベリンガム、カリム・アデイェミらが先発入り。精巣腫瘍による長期の闘病生活を乗り越え、年明けからピッチに戻ってきたセバスティアン・ハラーにとっては昨年夏のドルトムント加入後初のCL出場となる。一方、チェルシーはチアゴ・シウヴァ、ベン・チルウェル、リース・ジェームズらがスタメン入りを果たした。今冬の移籍市場でチームに加わったエンソ・フェルナンデス、ジョアン・フェリックス、ミハイロ・ムドリクはチェルシーでのCLデビュー戦に臨む。
試合は序盤からドルトムントがボールを握りつつも、チェルシーは前掛かりとなったことで生まれる敵陣のスペースを活用した攻撃を続ける。16分には左サイド深い位置でチェルシーがフリーキックを獲得。R・ジェームズの放ったボールからT・シウヴァがゴールネットを揺らしたものの、手を使ってボールの方向を変えたことから得点は認められない。
ドルトムントは27分、ユリアン・ブラントがピッチ中央右寄りのライン間でパスを引き出すと、ターンからドリブルで前進。ペナルティエリア手前から右へ渡すと、最後はハラーが右足を振り抜く。このシュートは枠を外れた。
この試合最初の決定機は31分。敵陣中央でボールを受けたJ・フェリックスが右へ繋ぐと、ボールを受けたハキム・ツィエクは相手を引きつけてマイナスへ折り返す。フリーで走り込んだJ・フェリックスが右足で狙ったが、シュートはクロスバーの上へ。続く38分には再びチェルシーがチャンスを作り出す。J・フェリックスのスルーパスからカイ・ハフェルツが前線でボールをキープ。落としを受けたJ・フェリックスは対峙した相手をかわして左足でフィニッシュまで持ち込んだものの、シュートはクロスバーに嫌われた。前半はこのままスコアレスで終了している。
後半に入ると徐々にチェルシーが押し込む時間を増やしていく。55分にはペナルティエリア手前で獲得したフリーキックをR・ジェームズが直接狙ったが、ここはGKグレゴール・コベルが横っ飛びでセーブ。63分にはチェルシーが右コーナーキックを獲得し、ハフェルツが頭で繋いで最後はJ・フェリックスがヘディングシュートを狙ったものの、ボールはドルトムント守備網の中へ。このクリアボールがアデイェミに繋がると、持ち前のスピードでE・フェルナンデスを振り切ってペナルティエリアに侵入。最後はGKもかわして無人のゴールに流し込む。アデイェミが個人能力でカウンターを完結させ、ドルトムントが先手を取った。
1点ビハインドとなったチェルシーは78分、右サイドでボールを受けたツィエクがカットインから縦を使うと、抜け出したルベン・ロフタス・チークがマイナスへ折り返す。最後は上がっていたカリドゥ・クリバリが右足を振り抜くが、GKに弾かれてゴール方向に向かったボールはエムレ・ジャンにクリアされている。後半アディショナルタイムにはE・フェルナンデスが強烈なミドルシュートを放つも、再びGKコベルのファインセーブに阻まれた。
試合はこのままタイムアップ。ドルトムントはホームで先勝しただけでなく、2023年に入ってからの公式戦全勝を継続することとなった。一方、チェルシーはこれで公式戦4試合連続で白星から見放されている。なお、セカンドレグ3月7日にチェルシーの本拠地『スタンフォード・ブリッジ』で開催される。
【スコア】
ドルトムント 1−0 チェルシー
【得点者】
1−0 63分 カリム・アデイェミ（ドルトムント）
【スターティングメンバー】
ドルトムント（4−1−4−1）
コベル；ヴォルフ（73分 リエルソン）、ズーレ、シュロッターベック、ゲレイロ；ジャン；アデイェミ（79分 バイノー・ギテンス）、ベリンガム、エズカン、ブラント；ハラー（68分 モデスト）
チェルシー（4−2−3−1）
ケパ；R・ジェームズ、クリバリ、T・シウヴァ、チルウェル（71分 マウント）；ロフタス・チーク、E・フェルナンデス；ツィエク、J・フェリックス、ムドリク（71分 ククレジャ）；ハフェルツ
関連記事（外部サイト）
