“打者・大谷”の存在が投手復帰へのブレーキに? 本人は順調さアピールも指揮官は慎重論「バットも非常に重要だ」
2025年2月21日(金)19時3分 ココカラネクスト

投打をこなす大谷の価値は計り知れない。投手復帰に慎重になるのは当然だろう(C)産経新聞社
世界一連覇を目指す今季のドジャースでは、大谷翔平のマウンド復帰が大きな話題のひとつだ。移籍2年目で初めてお披露目となるピッチング、そして「二刀流」での出場を多くのドジャースファンも心待ちにしている。
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2シーズンぶりとなる公式戦での登板に向け、スプリングトレーニングでも大谷の投球する様子が連日、報じられている。デーブ・ロバーツ監督からはまだ実戦登板の明確な時期などは明かされていないものの、「投手・大谷」として新たな投球スタイルを模索するなど、調整は順調に進められているようだ。
現地メディア『CLUTCHPOINTS』では現地時間2月20日、「ドジャースのショウヘイ・オオタニ、興味深い投球戦略の変更を実施」と銘打ったトピックを配信。キャンプでのピッチングの中で、大谷がノーワインドアップでの投球に取り組んでいる点にフォーカスしている。
同メディアは、「オオタニはマウンドに復帰するにあたり、投球のアプローチを一部変更する予定だ」と綴っており、これまでのセットポジションから現在はノーワインドアップを試していると説明。また、「この新しい戦略がスプリングトレーニングでうまくいけば、レギュラーシーズンでも採用する予定だ」と見通している。
加えて大谷本人による、「野球選手として、さまざまな選択肢や手段を試しながら成長していきたいと思っています。それは投手としても、打者としても同じです」などと述べた、新たな試みについての意欲も伝えている。
その上で同メディアは、「オオタニは回復への手応えを感じている」と評するとともに、投手起用に関するロバーツ監督の対応にも言及。マウンド復帰への調整について、「ロバーツ監督はチームとして慎重に進める姿勢を崩さないと説明した」と指摘し、実際に語った指揮官のコメントを紹介している。ロバーツ監督は、「オオタニは打撃もこなす選手であり、そのバットは非常に貴重だ。だからこそ、慎重を期すことが最善の方針だと考えている」と述べたという。
また他にも、「彼が予定より早く回復していると感じたとしてもだ。彼はオオタニであり回復が早い選手だが、それでも慎重に進めるつもりでいる」とロバーツ監督は自身の考えを打ち明けている。
当面はブルペンなど、実戦以外での投球を続けていくこととなる大谷。スタジアムのマウンドでのピッチングは、果たしてどのタイミングで見ることができるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]