レース2はドゥカティ圧勝。BMWラズガットリオグルは痛恨のリタイア/SBK第1戦オーストラリア
2025年2月23日(日)20時56分 AUTOSPORT web
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2月23日、2025年スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)第1戦オーストラリアラウンドがフィリップ・アイランド・サーキットで行われ、ニッコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)がスーパーポールレースとレース2でも優勝して開幕3勝を達成した。
前日のレース1ではブレガを筆頭にドゥカティ勢が上位を占めた。トプラク・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)がBMW勢として2位に入り、アンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha)が7位、アレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)が8位、チャビ・ビエルゲ(Honda HRC)が11位と他のメーカーもポイント獲得圏内で争っていた。
日曜日も現地は晴れており、ドライコンディション。10周のスーパーポールレースは気温22度、路面温度32度だ。このレースでホールショットを奪ったのはブレガで、アンドレア・イアンノーネ(Team Pata Go Eleven)、アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)が続き、ラズガットリオグルが4番手だ。しかし、4コーナーでラズガットリオグルとバウティスタがグラベルの奥までオーバーランして最後尾まで順位を下げる。さらに後方では長島哲太(Honda HRC)も止まりきれずにギャレット・ガーロフ(Kawasaki WorldSBK Team)に追突して両者が転倒した。
1周目終了時はブレガ、イアンノーネ、マイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)のトップ3に。2周目にはダニロ・ペトルッチ(Barni Spark Racing Team)が3番手、スコット・レディング(MGM BONOVO Racing)が4番手とドゥカティが上位を独占。バウティスタは6コーナー再び転倒を喫している。
4周目にはファン・デル・マークをかわしてロカテッリが5番手、アレックス・ロウズが6番手へと浮上。また、ビエルゲに無責任な走行があり、ロングラップペナルティが課された。5周目はサム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)がアレックス・ロウズを抜いて6番手に、6周目もロカテッリを抜いて5番手に浮上した。
その後は上位陣に順位変動はなく、ブレガが勝利、2位はイアンノーネ、3位はペトルッチが獲得。ドゥカティがトップ5を占めた。
■レース2:ドゥカティ勢の勢い止まらず
レース2は気温22度、路面温度36度。ブレガが開幕3レースともにホールショット、イアンノーネ、レディング、ペトルッチ、アレックス・ロウズの順で続く。バウティスタは8番手、ラズガットリオグルは9番手までポジションダウンしている。3周目にはドゥカティ勢がトップ6を占めており、ラズガットリオグルが7番手、ロカテッリが8番手、アレックス・ロウズが9番手となる。
4周目はラズガットリオグルが1コーナーでサム・ロウズをかわして6番手に。さらに6周目にもラズガットリオグルはペトルッチをかわして5番手まで回復させた。また、バウティスタは6周目には3番手までポジションを上げている。
タイヤ交換のタイミングとなった9周目は、イアンノーネ、バウティスタ、レディング、ペトルッチ、サム・ロウズ、アレックス・ロウズ、アクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)、ビエルゲ、レミー・ガードナー(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)がピットイン。
翌周はブレガ、ラズガットリオグル、ヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)、ロカテッリ、ドミニク・エガーター(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)、ファン・デル・マーク、ガーロフ、長島がピットに入る。11周目終わりはライアン・ビッカース(Motocorsa Racing)、バハティン・ソフォーグル(Yamaha Motoxracing WorldSBK Team)、ティト・ラバット(Yamaha Motoxracing WorldSBK Team)と全車が入った。
その後、コース上の順位はブレガ、イアンノーネ、レディング、バウティスタ、サム・ロウズのトップ5に。すぐにバウティスタが3番手に浮上する。しかし、ラズガットリオグルはトラブルを抱えていたようでタイヤ交換後に、再びピットに入りリタイアを選んだ。
さらにバウティスタは残り8周の1コーナーでイアンノーネも抜き去り2番手に浮上、ペトルッチも5番手まで上がった。また、レディングはピットアウトが早かったため2.905秒のタイム加算ペナルティがレース後に課されることになった。残り4周、15番手のガードナーが1コーナーでクラッシュを喫して戦線離脱した。
バトルもあったがそのままレースは進み、ブレガが勝利、バウティスタが2位、イアンノーネが3位となった。また、レディングが4位、ペトルッチが5位、サム・ロウズが6位に入りレース2はドゥカティがトップ6を独占した。7位はヤマハのロカテッリ、8位はビモータのアレックス・ロウズ、9位はドゥカティのモンテッラ、10位はビモータのバッサーニだ。長島は18位でレースを終えた。
スーパースポーツ世界選手権(WorldSSP)のレース2では、トム・ブース・アモス(PTR Triumph Factory Racing)が優勝。鳥羽海渡(PETRONAS MIE Honda Racing Team)は9位でポイント獲得、岡本裕生(Pata Yamaha Ten Kate Racing)は事前テストで尾骨の骨折と脱臼を負ったため欠場している。
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