阪神・森下が復帰即エンジン全開! 昨年の公式戦、侍ジャパンに続きオープン戦でも「4番初打席弾」

2025年2月24日(月)5時16分 スポーツニッポン

 ◇オープン戦 阪神9—6中日(2025年2月23日 北谷)

 阪神・森下翔太外野手(24)が23日、中日とのオープン戦(北谷)で初回に左越え3ランを放った。オープン戦では初の4番に座り、第1打席で快音。プロで初めて4番を託された昨年8月13日の巨人戦、侍ジャパンの初4番だった同11月10日の強化試合・チェコ戦に続き、3度目の「4番初打席弾」となった。12日に腰の張りを訴え別メニュー調整を続けたが、実戦復帰の一戦で早くも全開モードに突入した。

 周囲の不安をよそに、森下はグッとアクセルを踏み込んだ。12日に訴えた腰の張りの影響で、9日の合同紅白戦以来2週間ぶりの実戦。霧雨が舞う悪天候の中でベテラン・涌井と相対した。復帰戦にしてはややハードなシチュエーションでも、若き4番に怖さはない。初回1死から中野、佐藤輝に連打が生まれて一、三塁の先制機。カウント1—1からの内角高め直球を豪快に砕いてみせた。

 「対外試合は初めてだったので、多くボールを見るより、自分のスイングをしっかりすることをテーマにした。インコースのボールを(ファウルゾーンへ)切れずに打てて、凄く成長を感じた」

 わずか10秒ほどの「間」が生んだアーチと言っていい。1ボールからの2球目、内角やや低めの直球に手を出し、左翼方向へ鋭いファウルを飛ばした。当たりは良くとも、体の開きがやや早いように映ったシーンを「修正というより、意識付けを変えた」と振り返る。脳内にある理想のフォームを体現するように少しだけ体を動かし、直後、懐を突く「インハイ」を一閃(いっせん)。一層鋭さを増した白い弾丸を、左翼・カリステはぼう然と見送るしかなかった。

 「オフからやってきたことをずっとやっている。練習でしかできなかったことを実戦で試せる。凄く順調」

 1月の自主トレから、バットの遠回りを防ぐ「インサイドアウト」の打撃フォーム習熟に取り組んできた。加えて、スイングの際に極力両肩を水平に回すことを念頭に置き、中堅方向への強い打球の実現を見据える。完成度こそ100%でなくとも、確かな手応えを感じるのも事実だ。

 「今後、相手投手の球威も強くなる。きょう打てたことは良かったですけど、まだまだ、もっともっと課題を持ってやっていく」

 二度あることは三度ある。プロ初の昨年8月13日巨人戦、侍ジャパン初の同11月10日チェコ戦に続き、3年目でオープン戦初だったこの日が3度目の「4番初打席弾」となった。「打率3割、30本塁打、100打点」と2年ぶりの覇権奪回を掲げる今季。二兎(にと)を追う24歳の旅が、いま始まった。(八木 勇磨)

 ≪森下の初4番≫

 ▼レギュラーシーズン=24年8月13日 前日まで4番を務めた佐藤輝がスタメン落ちし、代わりに阪神第110代目の4番打者として起用された。初回2死二塁で巨人・グリフィンのスプリットを捉え左中間席へ運ぶ11号先制2ラン。

 ▼侍ジャパン=24年11月10日 チェコとの強化試合に臨み、前日第1戦の6番から昇格。初回2死一塁でサトリアのカーブをすくい上げ、左越えに先制の決勝2ラン。13日に初戦を迎えたプレミア12でも全9試合で4番に座った。

スポーツニッポン

「オープン戦」をもっと詳しく

「オープン戦」のニュース

「オープン戦」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ