北九州→横浜高進学で最速151キロ 来年ドラフト1位競合か 「松坂二世」の16歳・織田翔希にスカウト熱視線
2025年3月6日(木)11時30分 ココカラネクスト

プロ注目の織田が秘めるポテンシャルは計り知れない(C)産経新聞社
甲子園デビューの瞬間が、刻一刻と近づいています。
昨秋の明治神宮大会王者で、今春のセンバツ高校野球大会では優勝校の一角となる横浜高校の1年生右腕・織田翔希です。16歳ながらストレートの最速は151キロ。185センチの長身から繰り出される角度のあるボールは威力十分で、早くも来年のドラフト1位候補となることは確実とみられています。
【関連記事】一目見ればわかる「モノが違う」逸材 横浜高の最速150キロ1年生右腕・織田翔希とは何者か
在京球団のスカウトは言います。
「これまで横浜高校の有望な右投手は『松坂二世』と呼ばれてきたけど、織田君は真の意味での『松坂二世』。NPBで2桁勝って、その後はMLBでやれるようなポテンシャルを秘めています。末恐ろしい投手です」
出身は北九州。中学時代は軟式野球部に所属しながら、3年夏に最速143キロを計測するなど、話題を集めました。技術面のみならず、人間的成長を大切にする横浜高校のカラーに惹かれ、入部を決意したのです。
横浜高校に入学後は、いきなり春の神奈川大会の準決勝・東海大相模戦で先発する大役。夏の神奈川大会では準決勝の武相戦で同点の6回からリリーフ。横浜スタジアムの大観衆の中、4イニングを完全投球でサヨナラ勝ちを呼び込み、最速147キロのストレートで存在感を見せつけました。
さらに昨秋の明治神宮大会では四国王者の強豪・明徳義塾を2安打完封勝利。鮮烈な「全国デビュー」にネット裏のスカウト陣が色めき立ったのも記憶に新しいです。
前述のスカウトは、現在の横浜高校が置かれている「環境」が、織田の成長を後押ししていると指摘します。
「上級生のエース左腕・奥村頼人との左右二枚看板がそろい、それ以外にも名門大学のスカウトがよだれを垂らして入学を熱望するような投手が何人もいる。つまり、酷使とは無縁の環境なのです。これまで『スーパー1年生』と呼ばれる有望選手が、投げすぎでケガに苦しみ、ドラフト指名を逸する例を多く見てきました。センバツ大会でも投手陣をうまく起用していけば、優勝の可能性も十分ある。となれば、さらに評価を上げることでしょう」
甲子園で力投する姿に、日米スカウトの熱視線が注がれそうです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]