“大谷フィーバー”にも揺るがぬNPB移籍の野望 韓国代表右腕が明かした憧れ「欲をかくつもりもない。日本に行きたい」

2024年3月8日(金)18時0分 ココカラネクスト

WBCの日韓戦でも登板していたウォン・テイン。彼は日本移籍の想いを隠そうとはしない。(C)Getty Images

 今オフの野球界は大谷翔平の存在が大きくクローズアップされた。一般ニュースでもオープン戦の内容を速報的に報じるなど、もはや猫も杓子も彼の一挙手一投足を追っている。

 その影響力はアメリカや韓国、台湾など各国球界にも波及している。とりわけ今年3月にドジャースとパドレスの開幕シリーズがソウルで行われる韓国では、スーパースターが集う「世界最高峰の舞台」への移籍願望を強くさせる選手は少なくない。

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 一方で大谷ら多くのアジア人メジャーリーガーに憧れを抱きながらも、日本行きに強い想いを抱く外国人投手もいる。それがKBO(韓国プロ野球)リーグの名門サムスン・ライオンズに所属するウォン・テインだ。日刊紙『朝鮮日報』などで胸の内を明かした。

 昨春のWBCにも参戦していた24歳の若武者は、今月17日からの2連戦でパドレスとドジャースと対戦する韓国代表に選出。レギュラーシーズンの開幕を控えた世界屈指の強打者たちと対峙する権利を得ている。

 世界的な注目を集めるビッグゲームでの登板の可能性を問われたウォン・テインは「どっちの試合でも投げられたら嬉しい。ドジャースも、パドレスも数多くのスターがいるチームだ。そんな相手に登板できるだけで多くの経験をして学べると思う」と冷静にコメント。そのうえで、「僕の考えは変わらない」とNPB移籍への揺るがぬ想いをふたたび訴えた。

「僕は自分自身のことはよくわかっている。MLBであまり通じるような球威はないし、大きな欲をかくつもりもない。だから、今以上に成長するために日本に行きたいんだ。とにかくまずはKBOで良い成績を出すことに集中する」

 かつてサムスンの投手コーチを務めていた落合英二氏(現中日2軍で投手兼育成コーチ)から「お前のポテンシャルなら、日本でも十分にやれる。本当に日本のプロ野球に期待なら、慢心せずに努力を続け、どこでも成長できる選手になりなさい」と背中を押されたという24歳は、自身が憧れる日本球界に挑戦できるか。大谷翔平らメジャーリーグの強打者たちと対峙する今春のエキシビションは、重要なアピールの場となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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