青学大の太田蒼生が母校・大牟田の集団転校について言及「選んだ道を正解にしてほしい」

2025年3月9日(日)17時0分 スポーツ報知

医療機器・健康用品メーカー「コラントッテ」のトークイベントに参加した青学大の太田蒼生(右)と白石光星はそれぞれ自身が大事にしている言葉を記した

 第101回箱根駅伝(1月2、3日)で2年連続8度目の優勝を飾った青学大の太田蒼生(4年)と白石光星(4年)が9日、東京・新宿区のAlpen TOKYOスポーツデポフラッグシップストア新宿店で行われた医療機器・健康用品メーカー「コラントッテ」主催のトークイベントに参加し、質問コーナーや3ショット撮影などでファンと交流した。

 イベント終了後、取材に応じた太田は、全国高校男子駅伝で5度の優勝を誇る母校の福岡・大牟田の選手の大部分が集団転校することについて自身の考えを明かした。

 「今、正解はないと思います。転校する選手も、大牟田に残る選手も、自分が選んだ道を正解にしてほしい」と後輩にアドバイスを送った。

 大牟田は昨年12月の全国高校駅伝で準優勝という好結果を残したが、学校側は25年度からOBで元コニカミノルタ監督の磯松大輔氏(51)が監督に就任し、実質的な監督だった赤池健ヘッドコーチ(HC、52)を磯松氏のサポート役に降格する方針を決定。選手と保護者は後任人事に反対し、撤回を求めたが、覆ることはなかった。その後、赤池氏が大牟田のHCを辞任し、鳥取城北の監督に転職することを決めた。各選手が保護者と話し合った結果、現1、2年生(新2、3年生)19人のうち、全国高校駅伝に出場した主力選手をはじめ18人が赤池氏の指導を受けることを希望し、鳥取城北への転校を決断した。大牟田に入学を予定していた新入生の大半も鳥取城北へ進路を変更した。

 全国高校体育連盟の規定にで転校後、6か月(水泳は1年)は同連盟の主催大会に出場できない。夏の全国高校総体、また、全国高校総体の予選に当たる春からの県大会や中国大会は出場できないが、秋の県高校駅伝、冬の全国高校駅伝には出場できる。

 15〜17歳の高校生は、それぞれが考え抜いた末に転校、あるいは、残ることを決めた。いずれにしても難しい判断を強いられた大牟田の選手にとって「自分が選んだ道を正解にしてほしい」という太田先輩のアドバイスは勇気と元気を与えるだろう。

 太田はこの日のトークイベントでは自身が大事にしていることを記した。

 「常に全力で楽しむ」

 「美しい景色を見る」

 「自由を愛する」

 この太田の“3か条”も後輩たちにとって力になるはずだ。

 ◆大牟田高校 1919年、大牟田職業学校として創立。53年から現校名。全国高校男子駅伝には59年に初出場し、いきなり2位に。75年に初優勝。その後、76年、88年、91年、2000年と計5回優勝。今年の箱根駅伝では4区区間賞の太田蒼生(青学大4年)、2区7位の馬場賢人(立大3年)、5区10位の山口翔輝(創価大1年)、9区10位の山口廉(日体大4年)ら高校別で4番目に多い7人のOBが登録メンバーに入った。所在地は福岡・大牟田市。

スポーツ報知

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