第7戦の“最後を託したい”選手の特別賞に大谷翔平 現役メジャーリーガーにMLB公式がアンケート

2025年3月11日(火)19時46分 ココカラネクスト

投手復帰への道のりは厳しいが、大谷はいずれマウンドに立つだろう(C)Getty Images

「第7戦の最後のアウトは誰に締めさせたいか?」

 MLB公式サイトは3月10日、興味深いアンケートを現役選手に実施し、結果を公表した。第7戦とは3勝3敗で迎えた、チャンピオンシップゲームの最終戦を指す。打者との1対1のタイマン勝負で、最も信頼できる投手とは。現役屈指のクローザーや先発投手たちの名前が上位から並ぶ中、特別賞として枠外で名前が挙がったのがドジャース・大谷翔平だった。

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 アンケートは今春のキャンプ中、MLB公式サイトの番記者らによって匿名を条件に100人以上の現役メジャーリーガーに聞き取りで行われた。1位はガーディアンズのエマニュエル・クラセ、2位はアスレチックスのメイソン・ミラー、3位はカージナルスのライアン・ヘルズリー、4位はヤンキースのゲリット・コール、5位はタイガースのタリク・スクバルだった。

 そこに次ぐ特別賞が大谷だった。同サイトは「オオタニはメジャーリーグでは一度も救援登板したことがないが、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を締めたマイク・トラウトとの象徴的な対決は、一部の選手から引き合いに出された」と報じた。そしてあるア・リーグ先発投手のコメントを紹介している。

「彼がプレーオフで一度も登板したことがないのは知っているが、オオタニがWBCを締めくくった様子、特に当時チームメートだったトラウトとの対戦を見れば、彼が大舞台で力を発揮することが分かる」

 最後は強烈に曲がるスイーパーで、米国代表のキャプテンを空振り三振に仕留めた。世界一の座をつかむと大谷は咆哮し、帽子とグラブを激しく脱ぎ捨てたシーンは、日本のファンだけでなく米国の野球ファンや、現役メジャーリーガーたちの記憶にも深く刻まれた。

 2023年9月の右肘のトミー・ジョン手術から、今季は投手としての二刀流完全復活を目指している。現在はブルペン投球は当面禁止となり、平地での強いキャッチボールを重ねている段階だ。昨年11月の左肩手術の影響があり、目の前に迫った開幕へ打者としてまずは万全の仕上げを目指すためだ。投手としての調整はペースダウンしているが、日本での開幕シリーズを終え米国へ帰国後に、再ビルドアップを目指していく。当初想定された5月から、よりは後ろ倒しになる可能性もあるが、そう遠くない未来に投手・大谷は帰ってくる。そして、そのポテンシャルは、ベスト5に上がった名投手らに勝るとも劣らないことは、現場の選手たちが肌で感じている。

 「右肘手術から回復するまでマウンドを離れて2024年シーズンを過ごした大谷は、今年のどこかの時点で投手として復帰する」。大いなる期待を込めて、MLB公式サイトはそう締めくくった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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