ヤ軍ジャッジが話題の「魚雷バット」に”NO” 使用しない理由を明かす 「数シーズン僕がやってきたことが…」
2025年4月1日(火)12時26分 ココカラネクスト

すでにジャッジは開幕3連戦で4発を放っている(C)Getty Images
話題沸騰だ。
ヤ軍主力が使い始めた新型バット「トルピード(魚雷)バット」をめぐってMLB内で関心が高まっている。芯の部分が太くなっており、ヤンキースは3月29日(日本時間30日)のブルワーズ戦で初回先頭から3球で3本塁打したのをはじめ、3戦15発と異常な速さで本塁打が量産されていることに注目が高まっている。
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ヤ軍ではポール・ゴールドシュミット、コディ・ベリンジャー、ジャズ・チゾムJr.らがこぞって使い、豪打を示している。トルピードバットは通常のバットに比べて、芯の部分が太くなっており、先端に向かってまた細くなっている。ボールが当たる面積は大きくなる一方で一定のバットコントロールも求められそうだ。
MLBの規則でも問題ないとされており、チーム内で新型バットが席巻する一方で「MVP男」アーロン・ジャッジの反応も注目されている。
MLB公式に掲載された記事中でジャッジはこの新型バットについて、こうコメントしている。
記事は「ヤンキースの主将アーロン・ジャッジは、トルピードバットを振ったことがなく、試す気もないという」とした上で、その理由について「ここ数シーズン、僕がやっていたことがその理由を物語っている」とコメントしたという。
ジャッジといえば2022年にア・リーグ記録の62本塁打をマーク、昨季も58本塁打をマーク。MLB屈指のスラッガーとして知られ、こつこつと自身のスタイルを積み上げて、自身の打撃にも自信を持っていることで、"変化"を望まない姿勢を示したとされる。すでにジャッジは開幕3連戦で4発と魚雷バットを使わずとも圧倒的なパフォーマンスを残している。
その上で野球には年ごとに打撃改良を目的に様々な新たな道具も生まれていると、今回の魚雷バットに理解も示しながら「キャリアを重ねていく中で何かを失い始めたらこのような物を加えることがあるかもしれない」とジャッジはコメント。「でも今はこのままで満足だ」とキャリアを重ねてきた自信を漂わせたという。
一方でヤ軍で本塁打が量産されていることもあり、他球団選手の中からも興味を示す選手が出始めている。「魚雷バット」が当面のMLBトレンドとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]