巨人・増田陸6戦ぶり2号「やばかったです」8戦連続スタメン起用応えた 師匠・坂本のバットで打率3割9分「勇人さんパワーです」

2025年5月17日(土)5時10分 スポーツ報知

4回1死、増田陸が左中間に先制のソロ本塁打を放つ(カメラ・山崎 賢人)

◆JERA セ・リーグ 巨人4ー2中日(16日・東京ドーム)

 大歓声を浴びながら、巨人の増田陸内野手(24)はスピードを緩めずにダイヤモンドを一周した。両軍無得点の4回1死。1—2と追い込まれた6球目。巨人含め4球団が競合したドラフト1位左腕・金丸の148キロ直球を引っ張った力強い打球は左中間の最前列に飛び込んだ。「やばかったです。興奮しました」。重苦しい雰囲気を打ち砕く、6試合ぶりの2号先制ソロ。一塁を回るとうれしそうに人さし指を突き上げた。

 1日の広島戦(東京D)の途中からオフに合同自主トレをする師匠・坂本勇人に拝借したバットを使用。感覚が良く使い続けている。この日まで坂本バットで計41打数16安打、打率3割9分、2本塁打。「やばいです。勇人さんパワーです」と通算2421安打の大先輩への感謝も力に変えている。

 本塁打でもゆっくりダイヤモンドを一周しない。それが増田陸の流儀だ。「(明秀学園日立)高校の時から速く走れと言われていたので。流れが来るかなと」。チームに勢いをもたらす元気印。初心を忘れず髪形も当時と同じ丸刈り頭だ。「2、30本打つ選手ならゆっくり走ってもいいと思うけど、なかなかないので」。一発の喜びをかみしめながらスピードに乗ったまま本塁を駆け抜けた。

 東京Dでの本塁打は22年の8月4日阪神戦以来、3年ぶり。今季18試合で打率3割6分5厘と充実の日々を過ごす。「チャンスをつかめるように必死で。人生で一番野球を楽しめている。勝ったらとか、他の人が打ってうれしいとか、1軍でしか味わえないから」。23年は出場なし、24年は4試合のみの出場で無安打と悔しさを味わった。今度こそ絶対に1軍に定着するという強い思いを力に変えている。

 8試合連続でスタメン起用した阿部監督も「必死さが伝わってくる。今のところ頑張ってくれているので少しでも長く続けてほしい」と目を細めた。「続けるのは難しいので、続けられるように頑張ります」。がむしゃらにプレーを続け、レギュラーをつかみきる。(臼井 恭香)

スポーツ報知

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