上機嫌でバスへ向かう巨人・キャベッジの手に好物2つ 「グリーンライト」で完璧初盗塁&2度目猛打賞
2025年4月3日(木)5時10分 スポーツ報知
8回1死、キャベッジが中前に安打を放つ(カメラ・相川 和寛)
◆JERA セ・リーグ 中日0—2巨人(2日・バンテリンドーム)
頼れすぎる助っ人の活躍に、もう誰も驚かない。一塁ベース上のキャベッジは表情を崩さず、右手の人さし指を天に掲げた。「何よりもチームが勝ったことをうれしく思います」。8回1死で外角低めスライダーを中前へはじき返し、今季5試合目で2度目の猛打賞。巨人の新外国人選手では14年のアンダーソン(6戦連続)以来となる開幕戦から5試合連続安打とバットが止まらない。
クレバーな野球脳が光る。東京Dでの開幕3連戦は全5安打が長打だったのに対し、バンテリンD2試合での計4安打は全て単打だ。外野フェンスの高さが4・8メートルの敵地での初プレーに「広い球場で長打も出にくい」と冷静に判断し、コンパクトに芯で捉えて安打を量産している。
“通り名”に違わない躍動だ。米国時代、ラテン系の選手たちからのあだ名は「Beast」(野獣)。集中力と気迫を前面に押し出す攻撃的なプレースタイルが由来だという。「最大の長所は闘争心」と3月28日のヤクルトとの開幕戦(東京D)では死球を受けて激高。勝利への執念あふれる姿で鼓舞し、逆転劇を呼び込んだ。
塁上でも“獲物”を虎視たんたんと狙っている。6回は無死から右前打で出塁し、次打者・吉川の初球にすかさず来日初盗塁。走者自身の判断で盗塁が許可される「グリーンライト」で完璧なスタートを決め「とにかく1つでも先の塁を狙うのはいつも心掛けている」。米国に比べて投手のクイックが速いとされるNPBでも、23年に3Aでシーズン32盗塁を決めた積極性をいかんなく発揮した。
打率4割2分9厘、2本塁打、6打点と打撃3部門でリーグトップ。「今日は結果が出て良かったなと思います」と、好物のシュークリーム2つを手に上機嫌でバスへ乗り込んだ新助っ人。ビーストの進撃はまだまだ止まりそうにない。(内田 拓希)