ヤクルト・高津監督 ローテ入り「迷ったんだけど...他の投手も見習うところがたくさんあった」小川を称賛
◇セ・リーグ ヤクルト3—0広島(2025年4月3日 神宮)
ヤクルトの小川泰弘投手(34)が3日、広島戦(神宮)に今季初先発。92球無四球わずか2安打の快投を見せ自身2度目となるマダックスを達成した。今季セ・リーグ完封一番乗り。小川は2021年5月15日の中日戦以来自身2度目のマダックス達成。ヤクルトの投手が神宮でマダックスを達成するのは1986年7月27日の大洋戦での宮本賢治以来39年ぶりとなった。
高津臣吾監督(56)は試合後、小川の快投に「文句はつけられないな。どこか探したろうと思ったけど」とニヤリ。「オープン戦の時から、キャンプから…なんかこうモタモタしている感じがあったけど、最後オープン戦の終盤、ファームで投げた時とか凄くいい状態だった。最初はローテーションに入れようかどうしようか迷ったんだけどね(笑い)。今日、実質5戦目だけど(開幕ローテーションの)6つ目に何とか入った感じで、こうしてお手本になるようなピッチングをしてくれたので、本人もさらにレベルアップというところと、今日のピッチングに関しては他のピッチャーも見習うところがたくさんあったのかなと思いますね」と目を細めた。
小川の投球内容については「らしいよね。本当にどの球種でもストライク取れたし、いいカウントをつくれたし、3ボールになってもそこから打ち取ることができたので。全て良かったんじゃないかな」と称賛。小川の昨季は2勝に終わったが「何人かいま先発入れていますけど、やっぱり今まで引っ張ってきたのは石川と小川なので。これはじゃあ今から(高橋)奎二引っ張れとか、吉村引っ張れ、ヤス(奥川)引っ張れというわけではない。こうして先輩がね、本当にこう、野手の先輩も含めて、チームを元気づけていくとか、引っ張っていくとかいうのは、やっぱりベテランの役割だと思っているので。今日はそういうゲームになったのかなと思いますね」と思いを語った。
茂木が移籍後初の適時打を放つなど開幕3連敗からの連勝。神宮からの再出発に「昨日はああいう勝ち方でね。難しいゲームを取れて。今日は本当にこうスカッとというか、非常にいい打線のつながりと、小川の踏ん張りで勝ったわけなので。勢い、流れに乗っていきたいですね。明日もね」と笑顔で前を向いた。