DTM:参戦3メーカー、2018年仕様のカラーリングを公開。公式テストも開始

2018年4月12日(木)16時38分 AUTOSPORT web

 3月にフルラインナップを発表していたBMWモータースポーツに続き、DTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦するアウディ、メルセデス・ベンツもホッケンハイムでの合同テスト開催に先立ち、2018年の体制とマシンカラーリングを公開。参戦“ラストイヤー”となるメルセデスも、新たな空力規定に適合した上で新デザインにとなった『C63 DTM』を公開した。


 今季から空力規定に新たな制限を設け、約30%のダウンフォース削減に踏み切ったDTMは、そのシーズン開幕を控えてすでに3月には2018年モデルを公開していたBMWに続き、今季限りで撤退を決めているメルセデス・ベンツが最後のワークスマシンとなる『メルセデスAMG C63 DTM』を披露。


 最大の特徴はそのフロントグリルで、これまでの水平に伸びた2本のルーバーから一転、AMG GTに採用されている“パナメリカーナ・グリル”を思わせる縦格子を基調としたデザインとし、合わせてボディもデザインラインから下部を筆頭にクリーンなイメージでまとめられた。


 一方、引退を決めたマティアス・エクストロームに変わり、今季から契約ドライバーのロビン・フラインスを昇格させるアウディスポーツも、同じく6台の2018年仕様『アウディRS5 DTM』を公開。


 アプト・スポーツライン、チーム・フェニックス、そしてチーム・ロズベルグの各2台体制も不変で、日本でもおなじみロイック・デュバル車は今季からカーナンバーを28に変更。その理由についてデュバルは「この28番は僕がフランスで生まれた県(地方行政区画/ウール・エ・ロワール)のナンバーで、僕の人生の大半をともに過ごした思い入れのある番号なんだ」と説明した。

新たな空力規定への対応に加え、新デザインのフロントグリルを採用した『メルセデスAMG C63 DTM』

ダウンフォースで約30%のダウンとなる分を取り戻すべく、フェンダー後端部にも特徴的な処理が施された
久々のレギュラー復帰ながら、マウンテンバイクで転倒し負傷を負ったダニエル・ジュンカデラは、なんとかレースシミュレーションを走破
テスト2日目は、その新型グリル装着の『メルセデスAMG C63 DTM』がトップタイムをマークした


 また、2017年はマニュファクチャラーズと同時に、ドライバーズタイトルも獲得したレネ・ラストは、引き続き彼のパーソナルナンバーである33を掲げて今季も戦うことを決めている。


 アウディスポーツのDTMプロジェクト代表を務めるディーター・ガスは、この2018年仕様マシンの公開に際し「我々の長年のパートナーとともに、タイトル防衛のシーズンに挑めることを誇りに思う」と語った。


「引き続き2018年も多くの勝利とタイトルを勝ち獲りたいし、願わくばその最高の栄誉であるDTMのドライバーズチャンピオンも、引き続き我々の手中にできればと願っている」


 そのラウンチを経てドイツ・ホッケンハイムで始まった4日間のテストではBMWモータースポーツ、BMW M4 DTMのマルコ・ウィットマンが初日トップタイム。131ラップを走破して1分32秒378というタイムをマークした。


 これは昨年の同トラックのポールポジションから遅れること2秒と、新規空力規制の効果を推し量るのに最適な材料となった。


 続く2日目にはメルセデスAMGのゲイリー・パフェットが1分32秒942で、BMWに代わってトップタイムを記録。同じく今季メルセデスをドライブするダニエル・ジュンカデラは、直前のバイクトレーニングで肋骨を負傷したにもかかわらず、レースシミュレーションを敢行して104周を走破するなど、順調にプログラムを消化している。


 そして3日目には、アウグスト・ファーフスを筆頭にブルーノ・シュペングラー、ウィットマンのBMW勢がトップ3をを独占。翌日最終日を担当するアウディのフラインス、デュバル、ニコ・ミューラーがどこまで巻き返せるかに注目が集まっている。

メルセデスと時を同じくして、2018年仕様のカラーリングを公開したアウディスポーツの6台
フラインスとミューラー、デュバルとロッケンフェラー、ラストとグリーンがチームメイトとなる
ラテラルダクト部のカナード等も規定ですべて禁止となり、ここに多数のフェアリングを備えたアウディもシンプルなスタイルに
BMWはジョエル・エリクソン、フィリップ・エンゲのルーキー2名を起用する


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