「今すぐクビにしろ!」大谷翔平の口座からなぜ25億もの巨額資金流出を招いたのか 「最も価値のないアドバイザー」米メディアから解雇通告が突きつけられた”戦犯”とは

2024年4月12日(金)12時9分 ココカラネクスト

大谷と水原氏の関係性を疑わなかった危機管理チームにも厳しい目が向けられている(C)Getty Images

 アメリカの捜査当局はドジャース・大谷翔平の元通訳・水原一平容疑者が違法賭博に関与していたとされる問題で、4月11日(日本時間12日)に水原容疑者を詐欺容疑で訴追した。

 違法賭博に関わっていたとされる水原容疑者について合同で捜査にあたっていたIRS(内国歳入庁)と国土安全保証省、司法省が日本時間12日の午前2時過ぎから記者会見を行った。 

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 この中で捜査当局は水原容疑者が2021年11月から今年4月にかけて大谷の口座から違法賭博賭博の元締め側に複数回にわたって不正送金していたとし、銀行詐欺容疑で訴追したと発表した。

 大谷側の口座からその金額はなんと1600万ドル、日本円でおよそ24億5000万円に上るという。告訴状によると勝った賭け金が220億円、負けた賭け金が280億円と約60億円もの損失を出していたという。すべてが破格のスケールで賭博を進められていたことが分かる。

 さらに以前から、それだけの巨額資金が本人確認なく動かせるのかという点が疑問とされていたが、司法当局が明らかにしたところによると、賭博を始めた2021年9月からまもなく多額の損失が出たことで、大谷の銀行口座が自身の電話番号と関連するアドレスに紐づくように、変更されたという。
 
 ほかにも複数回にわたり、大谷を装って銀行に電話をして送金しようとしたという。

 一方、検察は会見の中で「この件に関して、大谷氏は被害者であると強調したい」とあくまで今回の出来事に一切関わっていないとした。
 
 この司法当局の会見を受けて、これまで大谷と水原氏の親密な関係性から大谷に対して疑問の目を向けていた米メディアも考えを改めたようだ。

 会見の11日(同12日)に配信された『LAタイムズ』では「大谷はギャンブラーではなかった」と題した記事で、大谷の関与は否定されたとする内容と、改めて今回の巨額資金流出を招いた「チーム大谷」の体制に厳しい目が向けられた。

 ビル・プラシュケ記者はコラムで「オオタニの通訳が彼から1600万ドルを盗むことができるなんて信じられないかもしれないが、ドジャースのスターは単なる犠牲者であり、ギャンブラーではない」とした。

 これまで『LAタイムズ』では「ギャンブルのゴミの中の何かがまだ臭い」などとした表現で大谷に対しての疑念を繰り返し伝えていたが、今回の捜査当局の発表により「その匂いは消えた」と潔白を信じるとした。

 ただ会見の中で最も驚いた点として「オオタニが野球に取り組んでいる間に、ミズハラはビジネスチームの他の誰にも、オオタニの1600万ドルの出金を見るのを許さなかったこと」だとした。

 「ミズハラはその銀行口座にアクセスし、代理人、会計士、財務顧問を含むオオタニの他の専門アドバイザーのアクセスを拒否」「オオタニはその口座を非公開にしたいと彼らに言った」と会見の中で明らかになった事実を伝えた上で、「なぜオオタニのビジネスチームはそれを許した?」と糾弾。

 続けてネズ・バレロ代理人らCAAスポーツなど会計事務所を含めた「チーム大谷」に関して「アドバイザーの歴史の中で最も弱く、価値のないアドバイザー」と一刀両断した。

 今回の事件の背景には水原氏の言い分をすべて信じて、資金管理を任せたことにもあるとされる。それによってクライアントの口座から約25億円もの巨額資金の流出を招いたことで、同コラムでは「オオタニは今、家を掃除する必要がある」として「まずネズ・バレロを解雇し、彼の危機広報担当者のほとんどをクビにすべきだ」と訴えた。

 今回の事件をめぐっては大谷の資金口座管理の甘さを問う声もあり、それを管理する「チーム大谷」にも厳しい目が向けられている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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