日本新薬・橋本主将 JABA岡山大会初戦のHonda戦で必勝誓う「今年にかける思いは僕らの方が強い」
2025年4月12日(土)17時0分 スポーツニッポン
相手にとって不足はない。日本新薬の橋本和樹主将(26)が、14日から開幕するJABA岡山大会を前に意気込みを明かした。予選リーグの初戦で、Hondaと激突(15日、マスカットスタジアム)。昨秋の日本選手権で準優勝した強敵だが、一歩も引くつもりはない。
「チームとして岡山大会を獲りにいこう、という中でオフからの準備期間をうまく過ごすことができた。外から見れば“Hondaが勝つだろう”と考えている方が多いかもしれませんが、そんなつもりは全くない。僕らには昨年の都市対抗予選敗退、日本選手権1回戦敗退という悔しさがある。今年にかける思いは絶対に、僕たちの方が強いです」
主将として手応えを感じるのが、選手全員の意思統一だ。守備からリズムをつくって、少ない好機を確実にものにしていくのが日本新薬のスタイル。勝利の確率を引き上げるにあたり、細かなミスが致命傷となる。今季はそのミスに対してのアプローチが、従来とは大きく変わったという。
「ミスが出たときに、全員が重く受け止めるようになりました。当事者だけが試合後に練習をするのではなく、全員が練習をするようになった。バントの一つのミスでも試合には負ける。去年、その悔しさを痛感したので、そういう取り組みは例年以上にできています」
1球に対する執着心は、守備でも変わらない。新チーム結成から冬にかけては基礎の動きを徹底。あるべき形にこだわって時間を費やしてきたが、春を迎え、実戦をこなしていく中で、泥臭さを追い求めるようになった。
「どれだけ格好悪くてもいい。どんな体勢でも、とにかくアウトにしよう、と。内野のカットプレーの精度を高めることもそうですし、タッチの質も高めていかなければならない。とにかくアウトを取るんだ、という意識を根付かせています。ちょっとずつ意識は上がってきているので、僕の中では手応えを感じています」
今季のチームスローガンは「HARD WORK〜覚悟・突破・達成〜」に決定。橋本はスローガンに込められた意味をこう解釈する。
「HARD WORK、つまり、まずは努力し続ける。覚悟を持って練習に取り組んで、予選を突破する。ただ、そこで終わりではない。突破したその先には、日本一の達成がある。最後、みんなでいい思いができるように、ということです」
悔しさを知ったからこそ、チームは生まれ変わりつつある。1955年の創部以来、悲願である都市対抗優勝。2年連続での予選敗退を、決してムダにはしない。