【UFC314】トランプ大統領が観戦した大会でヴォルカノフスキーがフェザー級王座に返り咲き
2025年4月13日(日)15時21分 スポーツニッポン
◇UFC314(2025年4月12日 米フロリダ州マイアミ カセヤセンター)
メインイベントのフェザー級(65.8キロ)王座決定戦5分5Rで、元王者でランキング1位のアレクサンダー・ヴォルカノフスキー(36=オーストラリア)が同級3位のディエゴ・ロペス(30=ブラジル)を3—0判定(48—47、49—46×2)で退け、再びベルトを腰に巻いた。
メインカード5試合が始まる直前、以前からUFCと交流のあるドナルド・トランプ米大統領(78)が、UFCのダナ・ホワイトCEO(55)、起業家イーロン・マスク氏(53)を従えて登場。“USAコール”が沸き起こるなど、会場のボルテージが上がった。
ヴォルカノフスキーは2階級制覇を狙った23年10月21日の「UFC294」でのイスラム・マカチョフ(33=ロシア)戦、フェザー級王者を奪われた24年2月17日の「UFC298」のイリア・トプリア(ジョージア/スペイン)戦と2試合連続KO負け。トプリアの王座返上で巡ってきた約1年2カ月ぶりの試合で、復活を遂げた。
身長差12.7センチの対戦。小柄ながらリーチの長さがあるヴォルカノフスキーは1R、終盤に左のパンチでぐらつかせると、テークダウンからのパウンドで攻めた。2Rは終盤にロペスの右を浴びて倒されたが、流れは渡さなかった。3Rでペースを取り戻し、4Rはアッパーで右目下から流血したが、5Rは右膝を当てるなど要所で有効打を決めた。勝利が決まると、リング上でひざまずき感慨に浸った。インタビューでは「逆境は人間を成長させて輝かせてくれる。俺のようにな!」と叫んだ。
36歳での再戴冠。大会をライブ配信したU-NEXTで解説を務めた総合格闘家でFight Box Fitnessの川尻達也代表(46)は「35歳限界説を破ってくれた。打たれもろさも出ていない。心配は必要ない。強かった」とうなっていた。
また、UFC初参戦となった元Bellatorフェザー級王者のパトリシオ・ピットブル(37=ブラジル)は、元UFCフェザー級暫定王者でランキング5位のヤイール・ロドリゲス(32=メキシコ)と対戦。最終3Rに右のパンチで倒されるなど劣勢を強いられ、0—3の判定で敗れた。