耐久カップ初戦ポール・リカールはWRTのBMWが逆転勝利。中山・小高組は下位に沈む/GTWCヨーロッパ

2025年4月14日(月)12時2分 AUTOSPORT web


 4月12日、フランスのポール・リカール・サーキットで2025年GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ/エンデュランス(耐久)カップ第1戦が行われ、18時にスタートした6時間レースをチームWRTの32号車BMW M4 GT3エボ(ケルビン・ファン・デル・リンデ/シャルル・ウィーツ/ウーゴ・デ・ヴィルデ)が制した。



 チームWRTの32号車はルトロニック・レーシングの96号車ポルシェ911 GT3 R(スベン・ミュラー/パトリック・ニーダーハウザー/アレッシオ・ピカリエッロ)に4.353秒差をつけて優勝。BMWにとっては2024年のローヴェ・レーシングの勝利に続く、ポール・リカールでの2連勝となった。また、WRTにとっては昨年のモンツァでワン・ツー・フィニッシュを達成して以来のエンデュランスカップ優勝となり、2012年以来逃し続けていたポール・リカールでの耐久カップ総合優勝をついに果たすこととなった。


 9番手からスタートした32号車は、ウィーツはがレース折り返し時点で2番手までポジションを上げ、優勝争いへと名乗りを上げた。


 BMWファクトリー・デビュー戦となったデ・ヴィルデはこれによりトップを走る96号車ポルシェのピカリエッロの背後でコースに復帰することに成功。デ・ヴィルデはその後もポルシェのテールを追い続け、ファン・デル・リンデに交代するまでに1秒未満へとギャップを縮めた。


 そして残り1時間45分、テール・トゥ・ノーズからサイド・バイ・サイドへと持ち込んだファン・デル・リンデが96号車ポルシェをオーバーテイク。首位の座を奪った。


 その後、ファン・デル・リンデはリードを拡大し、年始から続くチームWRTの好調ぶりをさらに強固なものにする勝利を収めた。同チームはすでにドバイ24時間レースとバサースト12時間レースで優勝している。一方、デ・ヴィルデはBMWファクトリードライバーとして初参戦ながら、勝利を手にしたことになる。



優勝を飾ったチームWRT32号車の(左から)ケルビン・ファン・デル・リンデ、ウーゴ・デ・ヴィルデ、シャルル・ウィーツ


総合2位となったルトロニック・レーシングの96号車ポルシェ911 GT3 R

 総合3位には、シューマッハCLRTのローリン・ハインリッヒ/クラウス・バッハラー/アイハンカン・グヴェン組22号車ポルシェが入り、総合6位に入ったCSAレーシングの111号車マクラーレン720S GT3エボがゴールドカップを制している。


 シルバーカップはパラディン・コンペティションの992号車BMWが優勝。ケッセル・レーシングの74号車フェラーリ296 GT3がブロンズカップを制した。


 開幕前週になってノルディック・レーシングのメルセデスAMG GT3エボでのエントリーが明らかとなった中山雄一と小高一斗は、エドアルド・リベラティとステアリングを握った611号車で、首位から17周おくれとなる総合51位でデビュー戦を終えている。



総合3位となったシューマッハCLRTの22号車ポルシェ911 GT3 R


ノルディック・レーシングの611号車メルセデスAMG GT3エボ(エドアルド・リベラティ/中山雄一/小高一斗)

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