背番号「42」の大谷翔平が第2打席は四球→直後に通算150盗塁達成…「ジャッキー・ロビンソン・デー」に節目の記録を達成
2025年4月16日(水)12時7分 スポーツ報知
大谷翔平
◆米大リーグ ドジャース—ロッキーズ(15日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャースの大谷翔平投手(30)が15日(日本時間16日)、本拠地・ロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場し、日本人選手ではイチロー(元マリナーズなど)以来史上2人目となるメジャー通算150盗塁に到達した。0—1の3回先頭の第2打席はカウント3—2から外角低めの直球を見極め、四球で出塁。すると、1死から3番・フリーマンの2球目に盗塁を敢行し、3試合ぶり今季5個目を決めた。
この日は全てのMLBの試合が初の黒人選手の功績をたたえる「ジャッキー・ロビンソン・デー」で、大谷も含めて全員が背番号「42」のユニホームを着用している。
試合前にはドジャースタジアムのセンター後方に建てられたジャッキー・ロビンソンの銅像の前でセレモニーが行われ、山本由伸投手や佐々木朗希投手らも参加した。大谷は初回、昨季2試合で対戦し、通算6打数1安打3打点だった先発右腕フェルトナーから3球三振に倒れ、球場からはため息が漏れた。
大谷にとっては縁起のいい日で22年には自身初の「プレーボール弾」を含む1試合2発。23年は2安打1打点をマークし、22年からの連続試合出塁を09年の松井秀喜(当時ヤンキース)に並ぶ36に。昨年も1安打1盗塁2得点で15試合連続出塁としていた。全30球団の中でも、ジャッキーと同じドジャーブルーを身にまとい戦えるのはド軍だけ。特別な背番号「42」を背負っている。
前日のロッキーズ戦では、6戦ぶりの猛打賞の活躍を見せた。2—0の3回の第2打席は、カウント2—2から外角高めの97・9マイル(約157・6キロ)を捉えると、大歓声に包まれながらの“確信歩き”。飛距離408フィート(約124メートル)、打球速度は112マイル(約180キロ)を計測する一発となる6戦ぶりの5号を放っていた。
ド軍は前カードまで3カード連続で負け越し中。前日に今季初の2桁安打で先勝した勢いそのままに、連勝で4戦ぶりのカード勝ち越しを狙う。
◆ジャッキー・ロビンソン・デー 20世紀初の黒人選手として人種の壁を破ったジャッキー・ロビンソンをたたえる日。1947年4月15日、ドジャースデビューから50周年となった97年に式典を行い、全球団が同氏の背番号42を永久欠番とした。04年から4月15日を「ジャッキー・ロビンソン・デー」として正式に決め、09年から当日は全球団の選手、コーチ、監督が42をつけることが義務づけられている。