ソフトバンク・山本 育成時代の「150」でプロ初先発、初打点「満足いっていません」 次こそ初安打狙う

2025年4月17日(木)6時0分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ ソフトバンク2—6楽天(2025年4月16日 みずほペイペイD)

 ソフトバンクの山本恵大外野手(25)が16日、楽天戦でプロ初先発し、フル出場した。「2番・右翼」で起用され、3回1死三塁での第2打席の二ゴロではプロ初打点を記録。初回のプロ初打席では四球を選び、5回も死球で出塁した。12日に支配下昇格したばかり。7回のチャンスで併殺に倒れて悔しさも味わったが、落ち着いたプレーぶりで今後に期待を抱かせた。チームは2連敗を喫し、借金2となった。

 うれしさと悔しさが入り交じる一日となった。先輩たちがつないでくれた絶好機が7回に訪れた。4点を追う無死一、三塁。プロ初スタメンだった山本の4打席目だった。楽天の3番手・加治屋が1ストライクから投じた2球目の直球を捉えるも強烈なゴロは二塁手の正面を突いた。併殺の間に1点は入ったが悔しそうにドームの天井を見上げた。

 「気持ち的には満足いっていません。ヒットを打って打点を稼げるように頑張りたい」

 12日に支配下に昇格したばかり。大卒4年目でつかんだ待望の2桁背番号「77」の新ユニホームは間に合わなかった。育成時代から着慣れた「150」で試合前の練習に向かうと「2番・右翼」に抜てきされたことを聞かされた。

 初回1死走者なしで迎えた1打席目から落ち着いていた。楽天の先発・滝中の球を見極めて四球を選んだ。0—3の3回1死三塁では2球目の直球を叩いて二ゴロの間に三塁走者が生還し、プロ初打点を刻んだ。4回の守備に向かうと右翼スタンドから「ヤマモト!ヤマモト!」の大声援を浴び、「ずっとここでやりたい気持ちが強くなった」と振り返った。

 「むちゃくちゃ守備機会があったので緊張は解けていった感じでした」。右翼守備では3回先頭の宗山のプロ1号など大飛球が何度も襲い、5回2死ではプロ初死球。痛さも思い出となった。プロ初安打はお預けも5打席で2度出塁し、1打点と最低限の仕事はできた。9回は最終打者となり、最後まで注目を浴びた。

 今季ウエスタン・リーグで打率・486、2本塁打、9打点と猛アピールしてきた。「和製ペタジーニ」と巨人での現役時代に共闘した強力助っ人に例えたのは小久保監督。本拠地デビュー戦を「いやいや、前に飛ぶだけでも大したもんですよ」と評した。

 チームは2連敗で3カードぶりの負け越しとなり、借金2となった。新戦力が活躍すればチームは再び勢いづくはず。山本の背番号77のユニホームはあす18日の西武戦には届く見通しで、都内から両親も観戦に来る予定と燃える要素は多い。(井上 満夫)

 ◇山本 恵大(やまもと・けいた)1999年(平11)8月6日生まれ、東京都出身の25歳。国士舘では甲子園出場なし。明星大から21年の育成ドラフト9位でソフトバンクに入団。打撃を期待されるも23年に左膝の手術を受けた。ニックネームは「やまちゃん」。背番号は支配下登録で150から77に変更となった。1メートル83、86キロ。右投げ左打ち。

スポーツニッポン

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