落合博満氏「チェンに悪いことをしたなあ」一つだけ後悔すること、とは...
2025年4月18日(金)20時5分 スポーツニッポン
現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(71)が18日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。中日や米メジャーのオリオールズなどで活躍し、日米通算96勝を挙げた台湾出身の左腕チェン・ウェイン氏(39)について語った。
落合氏は「たった一つだけ」チェン氏に関する後悔があるという。「(球団が)給料査定で(チェン氏を)外国人扱いしていなかった。日本人扱いで給料査定していた」ことだ。日本人選手の場合は「実績を積んで、だんだん給料が上がっていく」。外国人選手の場合は「ダメだったら、すぐにクビを切られるような位置づけ。(その代わりに好成績を)やったらやっただけ(給料を)もらいたい」という傾向で、成績が翌年の年俸に反映されやすい。落合氏によると、チェン氏は2枚看板として、ともに活躍した吉見一起投手と釣り合いが取られていた。「チェンの給料を決める時に吉見と比較されていた。吉見がこれくらいだから、チェンもこれくらい、というようなね。これはチェンに悪いことをしたなあ、と。(外国人査定なら年俸は)もっと上だった」と振り返った。
落合氏が11年限りで中日監督を退いたタイミングで、メジャー挑戦の意向を示していたチェン氏は自由契約となり、12年からオリオールズ移籍。15年までに3度の2桁勝利をマークした。「オリオールズでも2桁勝ったし。よかった、よかった」。本場での活躍を自分のことのように喜んだ。
また、チェン氏は09年に最優秀防御率タイトルを獲得した。同氏は1.54。同僚で2位の吉見一起氏は2.00だった。落合氏は「当時は驚異的な数字だったね。打線とのからみもあって、あまり勝ち星は増えなかったけど(8勝4敗)」と懐かしそうに振り返り「12球団でもトップクラスのピッチャーでした」と評した。