防御率0点台で奪三振率42.4%のチェンジアップの名手 ブルワーズのクレイグ・ヨーホーがメジャー昇格
2025年4月22日(火)9時13分 スポーツニッポン
ブルワーズが2023年のMLBドラフトで8巡目指名したクレイグ・ヨーホー(25)を昇格させると大リーグ公式サイトが21日、報じた。
ブルワーズのパット・マーフィー監督はキャンプ中、「ヨーホーのチェンジアップはキャンプ中に見た中で一番えげつなかった」と絶賛した。ヨーホーは24年にマイナーで57回2/3を投げ、防御率0.94、奪三振101という圧巻の成績を残した。奪三振率は42.4%、四球率は9.7%、ゴロ率は54.5%だった。そして、今季も3Aナッシュビルで9回2/3を投げ、いまだ自責点0と快投を続けている。
90マイル台中盤のシンカーに加え、カッター、スイーパーといった球種を持つが、真の主役は70マイル台後半のチェンジアップ。過去2シーズンの3Aで、このチェンジアップは打者に対し47打数6安打、17三振を記録。バットに当たった30球のうち、強打と判定されたのはわずか4球だった。その魔球がいよいよメジャーの舞台に登場する。
大学時代、わずか37イニングしか投げなかった。野手としてプレーしていた時期があったことに加え、トミー・ジョン手術を2度、さらに膝の手術も受けたことが原因だ。しかし、プロ入り後はマイナーリーグを駆け上がってきた。速球とチェンジアップはいずれも腕側(アームサイド)に動き、リリース時の見た目が似ている一方で、球速差は約13〜14マイル(約21〜23キロ)と大きく、速球は91〜94マイル(約146〜151キロ)、チェンジアップは77〜81マイル(約124〜130キロ)の範囲だ。