「完ぺきだった」と阿部監督も絶賛した「ミスターK」 制球力抜群、圧巻の14奪三振「もう、覚醒の予感しかしない」
2025年4月23日(水)5時30分 ココカラネクスト

井上は自己最多の14奪三振の快投を見せた(C)産経新聞社
巨人は22日の中日戦(東京ドーム)に8−1と勝利。先発した井上温大は8回3安打1失点、自己最多となる14奪三振の快投で2勝目をマークした。
【動画】井上は圧巻の先発全員三振!キレキレのピッチング!
井上は初回二死一、三塁のピンチを招くもジェイソン・ボスラーを直球で遊ゴロに打ち取ると、尻上がりに調子を上げていく。5−0の5回に中田翔から一発を浴びたが、2回以降許したのはこの1本のみ。
圧巻は7回一死からの三振ショー。ボスラーを直球で見逃し三振とし自己最多となる10個目の三振を記録すると、勢いは止まらず。中田をインコース低めのカットボールで空振り三振、続く8回も村松開人、石伊雄太、代打、辻本倫太郎から5者連続三振。毎回の先発全員から三振を奪うという快記録も達成した。
最速151キロの直球を軸にカットボール、スライダー—など、変化球も冴え、中日打線を完ぺきに封じ込めた。
そんな左腕を打線も援護する。主砲、岡本和真は7号2ランを含む4打点、吉川尚輝が3打点、「5番・一塁」で先発した大城卓三にもソロホームランが飛び出すなど、クリーンアップもしっかり仕事を果たした。
お立ち台に立った井上は「気持ちいいです」と笑顔。打線の援護にも「こんなにたくさん点を取ってもらって自分も楽に投げることができました」と感謝した。
プロ6年目の今季、1試合ごとに成長した姿を見せている。この日の試合内容には普段は愛情ゆえに辛口の阿部慎之助監督も試合後インタビューで「完ぺきだったんじゃないですかね」と高く評価。14奪三振の内容にも「いいところに投げれば、そうなるんだということがわかったと思うので、次につなげてほしいですね」とさらなる飛躍を願った。
現在チームでは開幕投手をを務めた戸郷翔征が不振でファーム再調整中。それでもこの日の井上、また開幕から23イニング無失点と好調を維持する山崎伊織がしっかりチームを支えている。
井上の快投にはファンの間からも「昨年から2段階ぐらい上がっている」「山崎とともに、右、左のエースとしてチームを引っ張ってほしい」「もう、覚醒の予感しかしない」と期待が高まっている。
23日のゲームは山崎の登板試合。2日続けてヤングジャイアンツが躍動した姿を見せられるか。引き続き、注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]