【高校野球】元楽天・ドミンゴの息子、幸福の科学学園・エミールがフェンス直撃二塁打、ドミニカ留学生コンビのユニオールと怪力発揮

2025年4月19日(土)15時57分 スポーツ報知

3回戦進出を決め、スタンドに向かって駆け出す幸福の科学学園のエミール(左から3人目)とユニオール(同4人目)

◆春季高校野球栃木県大会 ▽2回戦 幸福の科学学園9—1小山西=7回コールド=(19日・とちぎ木の花スタジアム)

 横浜、中日、楽天とNPB3球団で通算30勝を挙げたドミンゴ氏を父に持つ、幸福の科学学園のエミール・セラーノ・プレンサ投手(3年)が4番・中堅で出場。豪快な二塁打など4打数2安打1打点で勝利に貢献した。

 189センチ、105キロの巨体に、闘魂を注入された。同じドミニカ共和国からの留学生で3番・捕手のユニオール・エルイン・ヌニエス・ジャケス(3年)が、4—0の5回先頭で左翼場外にソロ。1回戦のランニング3ランに続き、2試合連続の高校通算5号を放った185センチ、91キロの相棒を出迎えると、おなかに強烈な“タッチ”をもらった。

 思わず表情を崩しながら、「あれで気持ちが入って、打てました」。直後の打席で、代わったばかりの投手から逆方向の右中間フェンスを直撃する二塁打。初回の先制中前打の勝負強さに加え、高校通算15本塁打のパワーを示した。さらに無死一、二塁からのバント安打で、二塁走者のエミールは一塁送球の間に一気に生還。好走塁でこの回一挙5得点につなげた。

 ユニオールとともに高校入学を機に来日後、ビザの関係で一時帰国。昨春に再来日し、わずか1年でそろって急成長を遂げた。入学前は母国で「野手として父に教えてもらっていた」という背番号1は、日本で投手に転向。右腕から最速は145キロに達する。ユニオールも遠投100メートル超の強肩を生かし、昨秋から捕手に挑戦。キャッチング技術を磨き、味方にも的確な指示を送る。初戦ではプロの複数球団のスカウトが視察。棚橋誠一郎監督(69)は「2人ともカリブの怪力で、日本のスモール・ベースボールも身についてきた」と目を細める。

 日本語も日常生活に不自由がないほど上達しているコンビは、ともに高卒でNPB入りの夢を描く。声をそろえて、「できれば、日本のプロでも一緒のチームでバッテリーを組みたい」と瞳を輝かせた。(雑誌『報知高校野球』取材班)

スポーツ報知

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