【広島】床田寛樹「抜くところは抜いてみようかな」ピンチで新たな投球術に挑戦「余裕?ありましたね」
2025年4月19日(土)19時39分 スポーツ報知
力投する先発の床田寛樹(カメラ・石田 順平)
◆JERAセ・リーグ 阪神0—3広島(19日・甲子園)
広島・床田寛樹投手が7回6安打無失点で2勝目を挙げた。12日の巨人戦(マツダ)の完封に続く0封。自身22イニング無失点を継続した。3回から3イニング連続で3者凡退。6回はピンチでギアを上げて最速149キロを投げた一方で「点差もあったし、少し抜くところは抜いて」と冷静に投球した。最後は2死満塁から大山をツーシームで遊ゴロ。マウンドでの心境と新たな試みを明かした。
以下は試合後の主な一問一答
—投球を振り返り
「7回以外はイニングの先頭をしっかり取れていたので、そこが一番良かった」
—6回のピンチでの心境は
「特に何も考えてないです。前の登板(巨人戦)はピンチの時はずっと思いきり投げたけど、その時に『ちょっと抜いたら、どうなんだろう』と思って。きょうは点差もあったので、ちょっと抜くところは抜いてみようかなと。でも、やっぱり乱れますね。走者がいない時に抜くのは、けっこう簡単にストライクが取れるけど。力いっぱい投げて、その後に抜いた球はちょっと乱れる。もうちょっと練習できたらいいな、と」
—大山へのツーシームも全力投球ではなく
「そうですね。ちょっと抜き気味という感じ。スピードも出たし、もう少し思い切って抜いた方がいいのかな」
—巨人戦がヒントに
「あの時は7、8、9回がずっとピンチ。全力で投げて抑えられたけど『これが多かったら、しんどいかな』と。あの時も『抜いたらどうなるのかな』と思ったけど、1点差しかなかったので。きょうは3点もあったから」
—抜くのは打者の虚を突くためか、長いイニングを投げるために大事なのか
「両方ですかね。力を入れて投げているのを見せておけば、力入れて投げると思ったところで『あっ、抜かれた』とか。150キロのまっすぐを投げた後に、140キロのまっすぐとか。あとは、1年を通して投げられるように、メリハリつけて投げられたらいいなと思います」
—試合を通じ、うまくゴロを打たせた
「中盤は先頭を取ってから『ちゃんと抜いて投げよう』という感じ。コースと高さを間違えないように、という感じで。それがうまくハマったかなという感じです」
—3点リードで精神的に余裕があった
「ありましたね。3点も取ってくれて。連打とホームランさえなければ、という感じで投げていました」
—2回の前川のフェンス直撃の三塁打はヒヤリとした
「チェンジアップです、いま練習中の。余裕があったので投げてみたら。もう少し高さの設定を低くできたらいいなと思います」