【皐月賞】クロワデュノール死角なし!前走で見せた底力
2025年4月19日(土)5時23分 スポーツニッポン
展開面にスポットを当てて勝ち馬をあぶり出していくG1企画「展開王」。先週の桜花賞は大阪本社・新谷記者が2着アルマヴェローチェを推奨。今週も当企画にお任せあれ!!皐月賞を担当するのは東京本社・後藤光志記者。中山のコース替わりに着目し、あの馬に本命を託した。
今年の皐月賞はコース替わりが的中の鍵を握る。例年、当レースはBコース3週目に行われていたが、今年は今週からCコースが使用される。内ラチ沿いの傷みが軽減され、例年以上に前・内有利の傾向が強まりそうなのを念頭に置きたい。
逃げ候補はジーティーアダマン。道中、飛ばしていくタイプではないだけに、中盤はしっかり息が入るだろう。となれば、後方待機のファウストラーゼンが黙っていない。向正面で捲って自らのリズムに持ち込む。3角手前からペースアップ。スタミナが問われるロングスパート戦は避けられない。
地力勝負になれば◎クロワデュノールに死角はない。快勝したホープフルSの“再現”がある。その前走、前半は1000メートル通過が61秒4とスローな入りだった。向正面でファウストラーゼンがハナを奪うと、それについていく形で進出。ジワッとポジションを上げ、4角から前を捉えにいって最後は突き抜けた。ラスト4Fは11秒6→11秒7→11秒9→11秒9。終盤のタフな流れに乗りながら、脚色は最後まで衰えなかった。底力があるからこそできる芸当。この形なら先行馬有利の馬場の恩恵にもあずかれる。ファウストラーゼンがここも捲ってペースを乱しても泰然自若。早めの立ち回りで1冠を獲る。
今回は約4カ月の休み明け。“ぶっつけ本番”だが状態面も問題ない。栗東CWコースの最終追いでは6F84秒6〜1F11秒3(馬なり)をマーク。ラストの伸びは迫力満点。小回りコースを攻略できるスムーズな加速力に、直線の急坂も苦にしない力強さも兼ね備えている。完成度の高さは同世代で一枚、抜けた存在だ。(10)から。