【皐月賞】折り合い重視で進めたマジックサンズが6着 佐々木大輔騎手は「かなり立て直っていた」
2025年4月20日(日)17時27分 スポーツ報知
6着のマジックサンズ(カメラ・宮崎 亮太)
◆第85回皐月賞・G1(4月20日、中山競馬場・芝2000メートル、良)
クラシック第1戦は3歳牡馬18頭によって争われ、3番人気のミュージアムマイル(栗東・高柳大輔厩舎、父リオンディーズ)が、先に抜け出したクロワデュノールを差し切って重賞初制覇で1冠目を手にした。勝ちタイムは昨年のジャスティンミラノを0秒1更新するレースレコードの1分57秒0。
昨年の朝日杯FSで2着に入り、前走の報知杯弥生賞ディープインパクト記念は1番人気に推されたが4着。今回はジョアン・モレイラ騎手との新コンビで巻き返した。報知杯弥生賞を1番人気で敗退して本番で勝利したのは66年ニホンピロエース、96年イシノサンデーに続く29年ぶり3頭目。
モレイラ騎手は桜花賞(エンブロイダリー)に続くG1連勝で、高松宮記念(サトノレーヴ)を含め今年の春G1は4戦3勝。桜花賞と皐月賞の連勝は、19年のクリストフ・ルメール騎手以来6年ぶり6人目。高柳大調教師はクラシック初勝利となった。
2着は1番人気のクロワデュノール(北村友一騎手)、3着は4番人気のマスカレードボール(横山武史騎手)が入った。
佐々木大輔騎手(マジックサンズ=6着)「先生から今回は折り合い重視と言われていました。かなり立て直っていましたね。ダービーでもいい競馬になると思います。折り合いさえつけば、距離は問題ないです」
藤岡佑介騎手(キングスコール=7着)「スタートが全てです。集中力を欠くというか、伸び上がるところがあった。しまいはよく来ていますが、あの位置ではノーチャンスでした」
横山和生騎手(アロヒアリイ=8着)「前回のレースから感じたことがあったので、それを出そうと思っていました。コーナーがウィークポイントなので、そこを消すように乗りました。外から強い馬がきて、寄せられてブレが生じてしまった。それでも直線は盛り返したし、よく頑張ってくれています」
クリストフ・ルメール騎手(ヴィンセンシオ=9着)「何回もぶつけられて自分のリズムをつくれませんでした。前で斜行もありました。ゴールまで動けていたけど、手応えもひと息で3、4コーナーでも忙しくなった。しっかりポジションを取れなかったのが、すごく残念です」
戸崎圭太騎手(カラマティアノス=10着)「もう少し内からロスなくいければ良かったです。それでも外からすぐにもぐりこめたのは良かった。3コーナー辺りで頼りないところが出ましたし、短い方がいいかもしれません」
川田将雅騎手(エリキング=11着)「具合良く競馬を迎えられました。ダービーで改めてですね」
坂井瑠星騎手(ジュタ=12着)「この馬場なのでポジションを取って、やりたいレースはできました。伸びしろはあります。これからに期待です」
津村明秀騎手(ニシノエージェント=13着)「大舞台でものまれることはなく、いいポジションで運べました。3、4コーナーでいい手応えでしたが、上位は強かったですね。また、力をつけて頑張っていきたいです」
岩田望来騎手(ジーティーアダマン=14着)「上手に競馬をしてくれました。うまく馬の後ろで我慢してくれましたが、現状は一線級相手では厳しかったです」
杉原誠人騎手(ファウストラーゼン=15着)「自分の競馬はできました。これからもっと良くなってくると思います」
松岡正海騎手(フクノブルーレイク=16着)「1コーナーの不利が痛かった。あれがなければもう少しやれた」
丹内祐次騎手(ドラゴンブースト=17着)「ある程度の位置で競馬はできました。最後はいっぱいいっぱいになったけど、経験とか勉強になったと思います」
石橋脩騎手(ピコチャンブラック=18着)「レース前はすごく落ち着いていて、精神面の成長が見られました。勝つならハナで、それでダメなら仕方ないと決めていました。展開的に苦しくなったけど、あそこで引いてもいいところを出せませんから。これから肉体面も良くなると思います。楽しみです」