【日本ハム】開幕18戦で初のスタメン落ちも…新庄監督の“勘ピューター”を超えた万波中世、7年目で初の代打弾
2025年4月20日(日)6時0分 スポーツ報知
8回、勝ち越し3ランを放った代打・万波中正(カメラ・谷口 健二)
◆パ・リーグ オリックス4—7日本ハム(19日・京セラD大阪)
日本ハム・万波が放った弾丸ライナーが左翼席最前列に着弾した。同点の8回2死一、二塁に代打で登場。初球を振り抜き、9日の楽天戦(楽天モバイル)以来8戦ぶりの4号決勝3ラン。プロ7年目で初の代打アーチに「1打席しかないので、なるべく早い段階で前に飛ばしたいと思っていた」と白い歯をのぞかせた。
直近の出場5試合は15打数3安打と調子が上がらず、新庄監督は「休憩させようかな」と開幕から18試合目で初めてスタメンを外した。オフから手首が早く返らないように打撃改造中の若き主砲は「序盤はうまくいかないだろうと思っていた。悔しいとかはない。やりたいことができるようになれば確実にいい成績が残せる」と自分を見つめている。
指揮官は不調とあってもここぞの場面で代打に送り、決勝弾で応えた25歳に「2試合悪くても3試合目から一気にくるタイプ。僕の勘ピューターを間違いなく狂わせてくれています」と苦笑い。首位・オリックスに今季5戦目で初勝利。ゲーム差を2に縮めた。監督就任後、35試合で勝率3割2分4厘と苦手としていた京セラDでの1勝に「4年間で初めて勝ったんじゃない」と上機嫌。鬼門での1勝は、万波にもチームにも大きかった。(川上 晴輝)