60歳誕生日のロッテ・吉井監督 新ヒーロー出現で白星プレゼント期待

2025年4月20日(日)8時0分 スポーツニッポン

 就任3年目のロッテ・吉井理人監督が20日、60歳の誕生日を迎えた。就任以来、誕生日はビジターで迎えており、戦績は0勝2敗。2年ともエスコンフィールドで日本ハムに敗れている。就任1年目の23年は試合前の円陣で「今日は1年で一番大事な日だから、頼むで!」とゲキを飛ばしたが、打線がわずか3安打と沈黙し、0—2で敗れた。冗談交じりの言葉だったが、結果的に選手を気負わせてしまったのではと感じて猛省したとか。ただ、翌24年も打線が4安打に終わり、同じく0—2で黒星。前年も監督の言葉が敗因ではなかったようだ。今年もビジターでの試合だが、場所は仙台の楽天モバイルパーク。過去2年間とは異なる結果を期待している。

 今季は前年リーグ優勝のソフトバンクを相手に敵地で3連勝を飾る最高のスタートダッシュを切った。3試合いずれも逆転勝ちで、「今年のロッテ打線はひと味違う」と予感させたが、その後は3連敗、4連敗があり、ここまで7勝9敗で5位。過去2年の4月20日時点での成績は23年が9勝7敗で3位、24年は9勝8敗1分けで同じく3位。きょう勝っても初めて負け越した状態での通過になる。

 吉井ロッテの月別の勝率を振り返ってみると、5月が最も勝率が高く、6月に少し落ち込み、7月にやや盛り返して8月に再び失速…というパターンになっている。「どの試合も勝ちたいと思って臨んでいる」と公言する指揮官だが、シーズン序盤は先発投手の球数を制限し、きっちり中6日ではなく、中7〜10日など間隔を空けて登板させるなど無理をさせていない。救援陣も長いイニングを投げられる投手を入れ、連投を回避できる態勢をつくった。さらに2軍には昨年まで1軍で活躍した国吉や西村、沢田、坂本ら実力派が待機しており、故障者が出ても対応できる状態を整えている。

 打線はドラフト1位の西川が加わったことで、競争意識が高まり、全体としてレベルアップ。それがイースタン・リーグで19勝2敗2分けと、ぶっちぎりの首位を走っていることにも表れている。あとは吉井監督が言う「突き抜けた」選手が出てくるかどうか。西川は現在2軍で再調整中だが、近いうちに再び1軍の戦線に戻ってくるだろう。西川に代わって1軍に昇格した5年目の山本が、16日の日本ハム戦でプロ初アーチを放ち、18日の楽天戦では高卒2年目の寺地がプロ1号からの2本塁打と活躍。若い芽が出てきたことは吉井監督にとって何よりうれしいプレゼントになったのでは。きょうの楽天戦でも新たなヒーローが誕生することを期待している。(記者コラム・大内 辰祐)

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