日本ハム・万波 プロ初代打弾で今季オリ戦初勝利 今季初スタメン落ちもここ一番で新庄監督秘策ズバリ
2025年4月20日(日)6時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ 日本ハム7−4オリックス(2025年4月19日 京セラD)
まさに一振りで試合を決めた。強烈な弾丸ライナーが京セラドームの左翼席へ着弾。日本ハム・万波の背番号と同じ通算66号は、プロ7年目で初の代打本塁打だった。今季初の決勝打となる勝ち越し4号3ラン。「やっぱりうれしい。しかも、1の1(1打数1安打)って良いことしかないじゃないですか。でけーって思いましたね」と笑顔がはじけた。
2—2の8回2死一、二塁、ドラフト5位・山県の代打で登場。5番手・ペルドモの初球スライダーを見逃さなかった。前打者だった郡司への配球を観察。内角球が多かったことに「僕への布石でもあるかなって。初球スライダーを待って、甘く来たらいこうと思っていた」と読み、その球を強振した。
18試合目で初めて先発から外れた。昨オフ、さらなる長打を求めて打撃改造に着手。大幅なフォーム変更はリスクも伴うが、現状維持を嫌った。「シーズン前から特に序盤はうまくいかないだろうと思っていた」という読み通り、前日まで3本塁打も打率.197。スタメン落ちも「悔しいとかではない」と冷静に受け止めていた。新庄監督も「走者がたまったらいくよと言った。びっくりした」と大興奮の一撃だった。
2位のチームは、4連敗中だった首位オリックスから今季初勝利を挙げ、再び2ゲーム差。就任4年目で京セラドームでは通算11勝22敗1分けと大きく負け越していた指揮官は「4年間で初めて勝ったんじゃない?と、思うぐらい悪いイメージの球場で今日勝って、今シーズンは違うイメージで戦っていけるはず」と言った。
今季の個人目標は全試合出場。万波は「スタメンに名前を書きたくなるような、そういう活躍をしていきたい」と誓った。(清藤 駿太)
≪今季チーム3本目の代打本塁打≫万波(日)が初の代打アーチ。チームの代打本塁打は11日西武戦の郡司に次ぎ3本目となり、早くも昨季の2本を上回った。また、今季のチーム代打成績を見ると前記の3本塁打に加え、打率.467、10打点もリーグトップと代打陣の活躍が光る。