【陸上】男子走り幅跳び・橋岡優輝が求める理想「世界陸上?出場できれば...」 今季初戦は8メートル10

2025年4月20日(日)15時12分 スポーツニッポン

 ◇陸上 第73回兵庫リレーカーニバル(2025年4月20日 神戸ユニバー記念競技場)

 あの勇姿が帰ってきた。橋岡優輝(富士通)にとって、17位に終わった昨夏パリ五輪以来のゲーム。1、2回目と7メートル90、85の跳躍で感覚をつかむと、3回目に8メートル10の大ジャンプでスタンドをざわつかせる。全体で唯一の大台超えは、大会新記録のプレミア付き。「第一人者」の貫禄で、今季初戦を制した。

 「結果?納得はしてないですね。まあ、ケガなく(最後まで)跳べるという部分に関してはクリアできました」

 練習の拠点に置く米国・タンブルウィードTCから帰国したのが4月中旬。アメリカを離れる前、左ハムストリングを痛め、踏み切りに抱えた不安も、少し表情を曇らせた。

 ただ、2022年秋から本場で重ねる経験は、確実にジャンパーとしての経験につながっている。「アメリカでやっていることが徐々に理解して、体現できるようになってきた」。現在は助走のスピード向上につなげるため、スプリンターとしてのトレーニングを重点的に消化。確実に進化を続けている。

 次戦は木南記念(5月、大阪)を予定。すべてのプランが世界選手権(9月、東京)からの「逆算」かと思えば、「世界陸上?出場できればいいかな、と」と少しそっけない。真意は続く言葉に秘めていた。

 「思い描いているものが出せれば、結果は必ずついてくる。先の目標にとらわれ過ぎずやっていきたい」

 理想のジャンプへ一歩ずつ近づく求道者。橋岡優輝は前進をやめない。

 

スポーツニッポン

「陸上」をもっと詳しく

「陸上」のニュース

「陸上」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ