FC東京のMF北原槙が誓う8戦未勝利からの脱出 「次こそはというのはこれが最後」
2025年4月20日(日)21時17分 スポーツニッポン
FC東京のMF北原槙が20日、15歳9カ月13日でC大阪とのJ1第11節に史上最年少となるリーグ初先発を飾った。
16日の大宮とのルヴァン杯2回戦に続いて公式戦2試合連続で先発出場すると、見せ場をつくった。0—1で迎えた前半17分に左サイドでこぼれ球を拾うと、鋭いグラウンダーのクロスをゴール前へと送った。これをFW佐藤がトラップし、エリア内でC大阪のファウルを誘ってPKを獲得。佐藤が自ら決めて試合を振り出しに戻した。
北原はこの場面を振り返り、「1点目のあのパスは狙い通りでしたし、得点に結びついたのは良かった」と言葉にした。
しかし、その後は自身は後半16分に交代でピッチを去り、チームも勝ち越しゴールを奪えず。試合は、同点のまま試合終了。勝ち点1を分け合い、2018年以来の8戦未勝利となった。この日も長いトンネルを抜け出すことはできず、北原は首を横に振ってこう口にした。
「最終的にチームがどうだったかというと同点で終わっているので。チームとして苦しい状況ですけど、いつかどこかで抜け出せるときはくる。それをいつか来ると思って待っていたら絶対にこない。自分たちでつかみにいくのもそうですし、本当に勝てないことが一番苦しい」
そして、ため息を飲み込むと、前を向き「次こそは、次こそはって毎回言ってますけど、これが最後と思って個人としてもチームとしても結果を出せるようにしたい」と吐き出した。
森本貴幸氏の持つ15歳11カ月28日の史上最年少得点記録更新となる初得点を挙げ、チームに9戦ぶりの勝利をもたらす。青赤の未来を背負う逸材は、その強い覚悟を示した。