【高校野球】明石商のプロ注目左腕に巨人・岸スカウト「伸びしろ十分」 今春初登板で4回無失点
2025年4月21日(月)6時0分 スポーツ報知
プロ8球団のスカウトが見守る中、4回無失点の好投を見せた明石商・石原(カメラ・瀬川 楓花)
◆春季兵庫県大会 ▽2回戦 明石商1−0神港学園(20日・明石トーカロ)
兵庫県大会は2回戦8試合が行われ、昨夏の兵庫大会で準優勝した明石商が、神港学園を1—0で破った。プロ注目左腕・石原大暉(3年)が4回4安打無失点に抑えた。滝川は、今秋ドラフト候補の最速151キロ右腕・新井瑛太(3年)が、西宮東に1失点で完投した。ともに16強入りで今夏兵庫大会の第1シードを獲得した。
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巨人・山崎を輩出した明石商の背番号10左腕に、8球団のスカウトが集結した。今春初登板の石原は毎回走者を出しながらも、4回を4安打無失点にまとめた。「内容は全然ダメでしたけど、ゼロに抑えるのは強み。結果はますまず」と振り返った。
1年秋からベンチ入りし、準優勝した昨夏も育英との5回戦に先発した。しかし、同秋に左肘を故障。「何かしら変化させたかった。フォームをたくさん変えて、その中でのけがだった」。冬はほとんど投げられず、1月中旬にようやく復帰した。直球は130キロ台後半を計測し、巨人・岸スカウトは「角度のあるストレートとフォークがすごく魅力。身体の力がある、伸びしろ十分」と評価した。
試行錯誤を経て、理想のフォームを発見した。「まだまだもっと(球が)来る、能力は高いから。夏までに成長したら面白い」と狭間善徳監督(60)。チームは夏に2年連続で準優勝。ラストイヤーを飾るべく、左腕が巻き返しを狙う。(瀬川 楓花)
◆石原 大暉(いしはら・だいき)2007年12月30日、兵庫・加古川市生まれ。17歳。志方小3年から軟式の加古川ドリームハーツで野球を始め、志方中では軟式野球部に所属。最速141キロ。173センチ、75キロ。左投左打。