渡部暁斗 持論の“プラマイ・ゼロ理論”を後輩アスリートに提唱「(五輪)3大会で続けている」

2025年4月21日(月)17時18分 スポーツ報知

あいさつする渡部暁斗(カメラ・宮崎 亮太)

 日本オリンピック委員会(JOC)は21日、都内で2025—2028年の「TEAM JAPANシンボルアスリート・ネクストシンボルアスリート認定式」を開催した。

 ノルディックスキー複合男子で冬季五輪3大会連続メダリストの渡部暁斗(北野建設)は今期も継続してシンボルアスリートとなった。ネクストシンボルアスリートとのトークセッションでは独自の「プラスマイナス・ゼロ理論」を提唱する場面もあった。

 フィギュアスケート女子の島田麻央(木下グループ)からピーキングに関する質問を受けると、渡部は「これからちょっとよくわからない話をするんですけど」と切り出した。「プラスマイナス・ゼロ理論というのがありまして。人生の流れというのがプラスマイナス・ゼロになっていると。五輪の時にいい運がほしい、いい流れがほしいってなった時にマイナスをためていくんですよ」と持論を述べた。

 詳細の説明として「自分が『何でこんなことやらなきゃいけないんだよ』みたいなこととか、やりたくないことをあえてやりに行くとか。もしかしたら自分の人生にとってマイナスかもみたいなのをためておく」と語った。その成果として「本当にいい流れというのが、実際に自分が発揮したいところで来るんですよね。気持ちも楽になりますし。それがやっぱり(五輪の)3大会で結構そういうのを続けてきて、そういう流れで来ている感じなので。金メダルまでは届いてないですけど、メダルは取れると思います」と語った。

 具体的な行動としては「競技は自分がやりたいことなので、何をやっていてもプラス。自分の時間をあえて相手に使う。ゴミ拾いをするとかでもいいですし」と例示。「スキージャンプは風が影響します。五輪の前の試合で追い風をもらって飛距離が伸びないときに、逆に五輪は(有利な向かい風が)来るかもと捉えたり。五輪の前は悪い流れが来ていたりする。それをプラスとして捉えられるようになります」と解説した。それを受けた島田は「私も試合の日の朝の練習が悪くて、そういうときは、試合でミスできるところはミスしきったと思ってやるといい時が多い。それを続けたいと思いました」と応えていた。

スポーツ報知

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