【柔道皇后杯】57キロの白金未桜「まさか決勝の舞台に」大健闘の準優勝!史上最軽量優勝まであと一歩
2025年4月21日(月)6時35分 スポーツニッポン
◇柔道皇后杯全日本女子選手権(2025年4月20日 神奈川・横浜武道館)
体重無差別で争われる女子日本一を懸けた国内最高峰の大会が開かれ、各地区予選を勝ち抜いた34人と推薦2人を合わせた計36人(うち1人欠場)の精鋭が参加した。
体重57キロ級の白金未桜(筑波大2年)が決勝まで勝ち進み、皇后杯ならではの「柔よく剛を制す」戦いで大いに盛り上げた。初戦(2回戦)は、今大会最大の体重差となる115キロの高山紗楓(22=警視庁)を相手に判定勝ち。続く3回戦は、78キロの和田梨乃子(26=パーク24)に隅落としで有効のポイントを奪って優勢勝ち。準々決勝は70キロの寺田宇多菜(26=JR東日本)を、準決勝は70キロの西條里奈子(龍谷大4年)をそれぞれ判定で下した。
「まさか決勝の舞台に(立てる)とは思わなかったけど、ここまで来たらあと一つ勝ちたいと思った。決勝前に監督から“優勝したらすごいぞ”と言われた」。決勝は78キロの田中伶奈(25=大阪府警)と対戦。勝てば第1回大会(1986年)を制した当時61キロ級の八戸かおりを超える史上最軽量優勝だったが、5分29秒の熱戦の末に大外刈りで一本負けした。
全試合を通して積極的に攻め、今大会のルールで認められている「足取り」も有効活用した。「この大会ならではのルールなのでけっこう練習してきた。大きい人とやる時は自分にとって有利なルール。自分で時間配分して組み立てられるのも良さかなと思っています」。ゴールデンスコアによる延長戦がない、今大会特有の旗判定もプラスに働いた。
「軽量級でも大きい人と戦えるんだと、自分でも実感したし自信がついた」。今後の目標は、階級別での世界ジュニア選手権や講道館杯での優勝。「この大会で得たものを自分のこれからに向けてやっていきたい」。さらに「来年は頂点に立ちたい」と体重無差別での日本一も夢見た。