NTT西日本・後藤貴大 急成長遂げる4年目の内野手 あす開幕のJABA京都大会へ「勝利に貢献する」

2025年4月21日(月)17時0分 スポーツニッポン

 あす22日からJABA京都大会が開幕する。7大会ぶり6度目の優勝を狙うNTT西日本は、同日の予選リーグ初戦で日本製鉄瀬戸内と対戦(わかさスタジアム京都)。入社4年目を迎えた後藤貴大内野手(25)が意気込みを明かした。

 「チームが勝つためにどうするべきかをしっかり考えて。優勝をめざす中で、チームの勝利に貢献できるようにします」

 成長著しい左打ちの内野手。JABA静岡大会では全3試合に「9番・二塁」として先発出場して、7打数3安打3打点の打率・429という好成績を残した。ジェイプロジェクト戦では5—1の8回2死満塁から、右越えへ走者一掃の3点二塁打。真ん中やや外寄りの直球をジャストミートしたライナー性の一撃に「理想としている感覚に近かった」とうなずいた。

 打撃のきっかけをつかんだのは、今オフだった。OBであるDeNA・戸柱が京都・久御山町の野球部グラウンドで自主トレしていた際、助言を授かった。「トップからインパクトまでを100%の力で振ればいいよ」。教わった感覚でバットを振り込むと、従来にはなかった「ヘッドが走る」ようになった。ブラストという測定器具を使ったスイングスピードも13キロアップ。同期入社だった巨人・泉口からは「前で締める」イメージでスイングしていると教わった。2人の打撃理論をミックスして練習を続けると、実戦で直球を待ちながら変化球にも対応することが可能に。オープン戦でも結果が出始め、激戦の内野でスタメンの座を奪うまでになった。

 1メートル62と小柄ながら、亜大では主将を務めたガッツマン。練習量はチーム随一を誇るだけでなく、試合になれば一際大きな声を出しナインの士気を高める。その原点となったのが、今季からENEOSに復帰した渡辺貴美男コーチだ。小学3年の4月。父に連れられ、JABA四国大会に足を運ぶと、後藤の目に飛び込んできたのは当時、現役だった渡辺コーチだった。

 「身長は小さかったんですが、誰よりも大きく見えたというか。声をすごく出されていて。その姿を見て、野球を始めようと思ったので、その選手像を今でも目指しています」

 12、13年の都市対抗優勝と12年の日本選手権優勝に貢献した名遊撃手から後年、会食した際にかけられた言葉は今も耳に残る。「声で防げる失点もあるから」。好調なバッティングと堅実な守備だけではない。声でもチームの勝利に貢献してみせる。

スポーツニッポン

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