サウスポー苦手の小国以載が明かした秘策!?に元日本王者が絶句、のちに「渡嘉敷さんが...」
2025年4月22日(火)19時18分 スポーツニッポン
プロボクシング元日本スーパーライト級王者の細川バレンタイン氏(44)が22日、自身のYouTubeチャンネル「前向き教室」を更新。元IBF世界スーパーバンタム級王者の小国以載(36=角海老宝石)が出演した。小国は5月20日に東京・後楽園ホールで開催される「TREASURE BOXING PROMOTION 8」でメインのスーパーバンタム級10回戦に出場し、WBOアジアパシフィック(AP)同級王者の村田昴(すばる、28=帝拳)と対戦する。
「サウスポー苦手」を公言する小国に対し、細川氏は名門ジムのホープである村田が左構えであることを確認すると「チーン。何も話すことないやん」とバッサリ切り捨てた。「今まで(小国が)戦ったサウスポーの中でも(実力が)1、2を争う相手やろ。今はまだ岩佐(亮佑)ほどではないかもしれんけど」と17年9月に小国がIBF世界スーパーバンタム級王座の初防衛戦で6回TKO負けを食らった実力者を引き合いに出し、強敵であることを強調した。
村田の強みについて細川氏は「手が出る(手数が多い)、パンチある。特に動きが凄えなと思う。動きのスタミナがあって逐一、角度を変えて打ってくる。サウスポー対オーソドックスはポジション取りのゲーム。しかも村田は横の動きがうまい。サウスポー苦手のオーソドックスにとって一番やりにくいタイプ。(世界3階級制覇王者のワシル・)ロマチェンコがそう」と小国がかなりの劣勢であることを指摘した。
ここで小国がとっておきの秘策!?を明かした。「(相手を)右やと思うたらイケるんちゃうかな。人生は前向きにいかなアカン。(左構えの相手を)右やと思うて、やる。全然(間合いの)距離とか違うのに…」。この仰天プラン?に細川氏は「もし、これが成功したら初」と笑いをかみ殺しながら応じた。そして「渡嘉敷さんと同じこと言ってる」と元WBA世界ライトフライ級王者の渡嘉敷勝男氏も同様の発言をしたことを振り返った。ある試合の解説で細川氏は左対右の対戦では互いにパンチを出しやすい立ち位置の奪い合いになり、右構えとの対戦数が多くポジション取りに慣れている左構えが有利であることを丁寧に説明した。その直後に渡嘉敷氏は「でもね。もう左も右も関係ないんだよ。もう行っちゃったら一緒、一緒よ」と全てぶち壊すようなコメントを発したという。細川氏は「でも渡嘉敷さんは世界チャンピオンだからね」と“思い込み作戦”に活路があることを願った。