本拠地9連戦で”負け越し”のドジャースに地元メディアが嘆き節「考えていたほど無敵ではないようだ」 チーム状態にも不満「多くの穴が依然として存在する」
2024年4月23日(火)19時30分 ココカラネクスト

大谷ら上位打線は相手の脅威になっているが、それが上手く勝ち星に結びつかなかった(C)Getty Images
本拠地での戦いは、「スター軍団」の今後に不安を残した。
現地時間4月21日(日本時間22日)、ドジャースはメッツに10-0で勝利し、連敗を3で止めた。大谷翔平にも第5号本塁打が飛び出すなど、ドジャースタジアムのスタンドを沸かせる白星となった。
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だが、この日まで続いたホームでの9試合、パドレス、ナショナルズ、メッツの3カードでいずれも1勝2敗と負け越し。休養日を挟んだ本拠地9連戦は3勝6敗と、不本意な結果に終わった。
現在もナ・リーグ西地区首位とは言え、ドジャースタジアムで勝ち星が伸ばせないという現状には、地元メディアも複雑な思いを抱いている。
「過去9試合が示したように、ドジャースはかつて多くの人が考えていたほど無敵ではないようだ」
ここまでの戦いの印象をそのように綴っているのは、現地紙『Los Angeles Times』だ。現地時間4月22日(同23日)、公式サイト上でドジャースの9連戦での結果を振り返り、さらに今後のシーズンへの見解を綴っている。
トピックでは、デーブ・ロバーツ監督による「この1週間は悪い週になった」というコメントを紹介する一方で、同メディアは「現実はもう少し複雑かもしれない」などと指摘している。
その上で、「クラブの怪我のリストと、かなりの成績不振者を考慮すると、ほぼ1か月経ってもまだ13勝11敗という数字はショックではないかもしれない」としながらも、大谷やタイラー・グラスノー、山本由伸などの大物選手補強に触れ、「しかし、ドジャースは今年、“ちょうどいい”以上のものになるように設計されていた」として、現状への物足りなさを主張。
さらに、「グラスノー以外の先発投手の合計成績はわずか5勝」などとして、白星やイニング数を稼げていない先発陣のパフォーマンスに言及。また「トップ4以外の選手層は決して手強いものではない」と主軸以外の打者の迫力不足なども挙げ、「いくつかの未解決の問題がある」とチーム状態への不満を並べた。
同メディアは今回のホーム9試合の内容を踏まえ、「もしこの1週間が何らかの兆候であったなら、今年のドジャースの成功への道は、予想されたほど平坦ではないかもしれない」と見通し、他にも、「ドジャースのシーズンを軌道から外す恐れのある、多くの穴が依然として存在することを思い出させるものとなった」などと論じている。
トピックでは、「昨年プレーオフに進出していない3チームにカード3連敗を喫した」とも記されている。地元メディアが訴えるように、ドジャースの現状は、開幕前の期待された戦いぶりからは遠いようだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]